タワーレコード店員のシャムキャッツ愛。


こんばんは、ポプシクリップ。です。

 

タワーレコード渋谷店。

この日はシャムキャッツのインストアライヴ。

何でも新作がバカ売れしているそうです。

 

そのインストアイベントに合わせてタワーの店員さんが写真にあるPOPを作っていました。

これがまたすごくよくできてるんですよ。

 

パイドパイパーハウスの入り口をそのまま紙で立体的に再現しているでんす。

左端は店長の長門さん、右側が一日店員をやったシャムキャッツのメンバー。

それで写真にもあるように本棚のところでは、ポプシクリップ。マガジンもきちんと再現されていました。

 

第7号と第8号の表紙。

 

あくまでシャムキャッツのために作られたものなんだけどね、僕もとても嬉しかった!

このPOPは当面飾っているみたいなので、お店に行かれたらぜひチェックしてね。

 

 

 

最近思うこと。

タワーレコード、HMV、新星堂、TSUTAYA、すみやなど中堅から大手のチェーン店のレコードショップ。

僕も学生時代から毎週のように通っているから、数えたら52週×20年間で最低1,000回、実際には週2回以上行っているから、2,000回以上は少なくとも足を運んでいるけど、これだけ通っていたのに実は店員の顔をほとんど知らない。今ぱっと思いだせるのは一人もいない。

 

店員に話を聴いて買うという行為をほとんどしてこなかった、僕自身の購買スタイルのせいなんだろうけどね。店頭行ったら新譜コーナーや店員のオススメコーナーを見て試聴して、気にいったら買って帰るを繰りかえす。それだけだった。

 

だから店員もなんとなく顔は知っている程度で。名前も今となっては全く思い出せない。個人経営のお店については思いだせるんだけど、大手チェーンだと思いだせない。それは多分レジ打ちしているときしか顔を見なかったり、そもそもお店も大型店で広いから店員さんに声をかけづらいというのもなんとなくあった。あとアルバイトが大半で店員もころころ入れ替わっていた印象もある。

 

 

00年代になってからは仕事で全国飛び回っていた。このお店で必ず買う、という理由はほとんどなくて、発売日に出張先にいたら、その近辺で買えるお店を探して・・・だった。だからタワーレコードのような全国チェーンが僕のライフスタイルには合っていた。ポイントカードが共通で使えるからね。あとは特典によって買うお店を選んでいたり。

 

博多に転勤が決まっていたある年の4月、Swinging Popsicleのタワーレコード新宿インストアライブがどうしても見たくて会社に赴任日を数日ずらしてもらったのもいい思い出だ(笑)。その日、インストアライヴを見てからそのまま羽田に直行、博多に移動した。

 

 

でもこれらってよくよく考えるとお店の魅力というよりも、商品や特典の魅力が先にあって、買い場を選んでいたってことだろうなと。

 

その後引っ越しをしたら、自宅から会社までの通勤ルートにレコードショップが1件もなくなってしまった。

土日だったら電車乗り継いで買いに行く、ことができるけどCDの新譜は水曜日発売。

 

それからAmazonに頼るようになる。平日お店に行けない自分にとってはピッタリだった。

火曜日のフラゲは出来なくなったけど水曜日には届いていたからね。便利。07年から12年までの5年間はAmazonとお店が半々だった気がする。

 

あとはアーティストのライブ会場で買う、みたいな。イベントで買ったらサインももらえるし、アーティスト側の利益率もそのほうがいいだろうから、なるべくライヴ会場で買うようにしていた。これはリスナーなりのアーティストへの貢献の仕方の一つだと思ってやっていた。特にインディーズについては意識してそんな買い方をしていた。

 

六本木WAVE、あと80年代90年代の宇田川町界隈にはたくさんのレコードショップがあったらしい。当時の話を聞くと店員とお客さんのコミュニケーションも結構活発だったみたい。想像だけど個人経営のセレクトショップはセンスが問われるし、大手のチェーン店と比べると店員の顔がより重要だったのかな。店員のセンスが自分のセンスに直結するだろうから。このような音楽体験をしていた人達がとても羨ましい。熱量とか磁場を感じるんだよね。

 

 

それで冒頭のシャムキャッツ愛の話に戻る。

実はシャムキャッツのPOPは昨年も違うタイプの手作りPOPがお店に置いてあった。そのとき僕はメーカーやアーティストサイドから何かしらの働きかけがあったのかなと思っていた。チェーン店に限らず店頭は基本メーカーの販促費によって支えられているのが常。メーカーが商品をPRするために店頭強化策を打ち出すのは当たり前だからえ。

 

でも実際は違っていて、写真にある手づくりPOPはタワーレコードの店員さんが好きで作っているものだそうだ。置いてあるのもパイドパイパーハウス、ここはお店側が主導して店舗づくりをしていることもあって、お店がいいと思ったものしか置かないスタンス、そういうお店に置いてあるシャムキャッツのPOP。気持ちが伝わるこの感じがとてもいいなと思った。お店の顔が見えるというのはこういうことなのかな、とも思ったんだよね。なんか居心地がいいというかね。

 

昨年SMAP解散のときのタワレコ渋谷店店頭のSMAP愛もすごかった。一面に彼らの作品を並べてメッセージ集めていたり。

 

僕がこれまで知らなかっただけなんだろうけど、こういう手作りPOP一つからお店のスタンスとか店員さんの気持ちとか、そういうのが伝わってくるお店ってなんかすごくいいなと。それが大手チェーン店の中でも感じられたのが、意外だった。

 

去年渋谷にパイドパイパーハウスができた。

今は通勤途中にあることもあって、週に2、3回は足を運んでいる。現場の店員さんのコメントも楽しいし、何よりパイドにはなんか不思議な魅力がある。店長の長門さんに教えてもらって買ったCDもたくさんあるし。

 

この感覚、もっと多くの人に楽しんでもらいたいなと思うので、ぜひ一度タワレコに足を運んでみてください。

 

 

シャムキャッツ

Friends Again

2017年6月21日リリース

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