NONA REEVES、馬の骨、土岐麻子、堂島孝平「YANO MUSIC FESTIVAL 2010」@渋谷O-East 2010.2.24 Wed.

YANO MUSIC FESTIVAL

 

 

YANO MUSIC FESTIVALも千秋楽(笑)



平日2日続けてのライブは正直つらいところ。

ただこの日はちゃんと会社の休みをとっていたので、オープン前に会場につくことができた。


2日目は1日目のduoの上で行われたYANO MUSIC FESTIVAL 2010。 オールスタンディング形式となりました。会場は8割女性でちょっといづらかったけどね。


巨大スクリーンを使ったりして手のこんだイベントでした。

まず登場シーンがTV番組みたいというか、ステージ中央の階段を出演者が各自のテーマソングをバックに流したらおりてきたり。まさに夜のヒットスタジオです(笑)

ちなみにBGMはNONAは土岐麻子の「How Beautiful」。土岐ちゃんは馬の骨の「燃え殻」、馬の骨が堂島さんの「葛飾ラプソディー」だったかな?


オープニングアクトは南波志保さんでした。はじめてみたけど可愛らしい子でステージでくるくるまわってた。フィギュアの選手みたいだった。南波さんはNONAのメンバーやキリンジのメンバーなど、要はこのヤノフェス出演メンバーが楽曲や詩を提供していることを知ってたので一度見てみたかったのです。4曲くらい歌ってたけど、曲を聴いたら誰が作った曲かどうか大体わかるのも面白いよね。


ちなみにヤノフェスに出てるバンドのファンは共通している人が多い気がする。つまりこの会場に来てた人のうち出演者全てのファンという人が多いということ。というのはどこかで見たことあるなあという人が本当にたくさんいたから。NONAのファンはキリンジのファンでもあり、土岐ちゃんのファンでもあることが多く、唯一堂島孝平のファンはちょっと毛色が違うかもしれない。なんとなくだけどね。ここにSwinging Popsicleも入ってくれたらどんなに嬉しいか、いつも思ってます。だってほとんどポプシと対バンしてたしね、昔だけど・・・キリンジのファンの人で昔ポプシを聞いてた人ってわりと多いみたいだし、これもあくまで見聞きした中での感覚。

 

話が脱線しちゃった。1ヶ月前のことなので、あまり思い出せないからもう書くことはほとんどないんだけど、まずは堂島孝平さん。黒のスーツで帽子をかぶってたな。ナイトグライダーという曲が結構好きです。確かこの前黒沢さんとの対バンでもやってた気がした。最後帽子か上着だかを観客に投げたりしてはじけてました。でも一言「あとで返してね」と言っているのが面白い。最後はバック転も披露してたような。軽業師?

 

バンドの転換時にはトークコーナーもあってこれが一番おもしろかったかも。矢野さんと南波さんが司会やって直前に演奏していたバンドメンバーを呼んでお話をするというもの。

 

ここでは嬉しいことがひとつ。トークはステージ右のミニステージで行われたんだけどステージに近い人がトークがはじまるとみんな一斉に座りはじめたんだ。後ろの人を考えての行動。誰も何も言ったわけじゃないけど、自然とそうなったのがなんだか嬉しかったなあ。

そうポプシのファン同様にNONAやキリンジのファンはみんなあたたかい人が多いんです。ポップスが呼び込むマジックかもしれないなあといつも思います。トークはステージでもりあげるにはどうしたらよいか?という南波さんの質問に堂島さんが答えてましたね。「側転も15回くらいやったらもりあがるかも」だって(^^;

 

続いては馬の骨。「カメレオンガール」「YOU AND ME」など6曲演奏。持ち時間30分ということでMCもほとんどなかった。まあいつも少ないけどね、キリンジは(笑)スウィートな声が会場の女性ファンをメロメロにしてました。

 

3番目の登場が土岐麻子さん。気づいている人も多いと思うけどライブ主催者の矢野さんと土岐さんは2人ともCymbalsの元メンバーなんだよね。彼らの解散ライブがこのO-EASTで行われたらしく(オレは行っていない・・・)、まさかステージで再度共演するのが同じこの場所だなんて・・・という心あたたまるお話を聞かせてくれた。矢野さんのリクエストだったかYMOの「君に胸キュン」を歌ったり、堀込さんとデュエットしたりと楽しませてくれた。「ファンタジア」は彼女の鉄板ソングだね、やっぱり。土岐さんは相変わらずおおきかった(笑)

 

2日間最後のフェスのシメはNONA REEVES

演奏したすべてがアッパーなポップチューン。「Where is a party?」からはじまり「DJ!DJ!」で一気に会場を湧かせたあと、マイケルの「Smooth Criminal」をカバー。最近NONAというか西寺さんが、マイケル本を出版したこともあってか、ライブで必ずマイケルのカバーをやるようになったんだよね。これがまたかっこいい。西寺さんもそうなんだけど、おっけんのギターに惚れ惚れします。男ながら目がハートになってしまう・・・・そして「Hey, Everybody!」でちょっと落ち着いたあとに「LOVE ALIVE」「I LOVE YOUR SOUL」と一気に駆け抜けて終了。

NONAの曲はディスコ調といったらいいのか、踊れる、体を動かせる曲が多くて気持ちいい。世の中暗い話題が多いんだけど、彼らのライブはとっても「楽しい」のでその気分を味わいたくて毎回ライブに来ている気がするな。この日は前から3列目でとびはねてたので、次の日は筋肉痛で大変だったけどね(笑)


何のためにライブに行くのか、よく考えているんだけどやっぱりひとつは「ライブ終了後の気持ち」なんだろうなあと思う。僕の場合「楽しい」というのが一番大事なんだけどここに「切ない」という気持ちをもってくる人もいるだろうし、そこは十人十色かな。ただ「ライブで曲を聴きたいというよりも、曲を聞いた後に得られる高揚感、気持ち」を体験したいためにライブって行くものだと思うんだよね。演奏聞くだけだったらCD聞いてりゃいいわけだしね・・・・・・ということを考えながら、妻と友達と4人でラーメン食べて帰路についたのでした。


ヤノフェスは出演メンバーが鉄板バンドばかりだった。「独自のポップス」を追い求めているアーティストということではポプシも間違いなくそうなわけだから、来年はポプシを誘ってほしいなあと思います。矢野さんはじめ皆さんいかがでしょうか?



そうだ忘れてたけどキーボディストの渡辺さん、この日は3バンドに出演して20曲くらい弾いてた縁の下の力持ち。RD-700GXにオルガンともう2個くらいのシンセ使いまわしてた。会場で彼を一番見ていたのは多分僕だったと思う(笑)