ふと考える その2

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ファンについてあれこれ。

 

僕がリピーターになったときのことを思い出してみる。

色々あるけど、共通するのは「いい思いをしたとき」だ。これは何か特別なことをしてもらったとかそういうことではない。「いい思い」の内容は様々なので、いくつか挙げてみたい。

 

□L-R

高校生のときに気になっていた女の子から、たまたまCDを借りたことが知ったきっかけだ。ただその時はL-Rのナイスなサウンドに酔いしれながらも、その他多くのミュージシャンと扱いは同等だった気がする。転機は大学生になり、初めて彼らのライブを見たときだ。一人で初めてライブを見たのが彼らだったということもあるし、ライブがものすごくよかったということもある。でもそれ以上にポイントだったのは、その時に知り合ったファンの友達の存在だった。それまで音楽ファンの友達というのは全くいなかったので、新鮮だったし何よりL-Rファンの友達は暖かくていい人が多かった。同年代もいたし年上の方々もたくさんいた。

 

そんな彼らと付き合ううちに、色々な音楽を教えてもらいながら、一緒にライブを見るようになりいつのまにかリピーターになっていった。ファンの友達には初期の頃からL-Rを知っている人も多くて、様々なエピソードや魅力を散々吹き込まれた(^^)。L-Rサウンドの背景や元ネタなど知れば知るほど、好きになってしまったんだ。ファンの友達とはライブに行ったら必ず会えるし(笑)、飲み会もやるし一緒にキャンプに行ったりもした。去年はファン8人で平日なのにみんな一緒に会社休んで、車で仙台までライブを見に行ったし・・・一緒に応援する10年来の仲間ができたこと、これがL-Rのファンになり、ずっとリピーターであり続ける最大の理由だ。

 

 

□御膳屋(博多駅傍にある居酒屋)

九州に住んでいた頃によく足を運んでいた。仕事で上司に連れていってもらって知ったんだけど、店の雰囲気と店員さんの接客がよかったから、幾度となく利用した。座敷で個室もたくさんあって綺麗で落ち着けるお店だったので、接待にもよく使ったし友達をたくさん連れていった。九州中の旨いもの、ヤリイカ、さつま揚げ、馬刺し、もつ鍋・・・・を一通り食べられるので初めて九州に来た友達にはぴったりだったんだ。値段は周囲の店に比べれば少し高かったんだけど、東京と比べたら安かったしね。またこのお店の店長さんはお客さんの顔をよく覚えている方で、この前はありがとうございます、といった形で気さくに声をかけてくれたりもした。最初声をかけられたときはびっくりしたんだけど、その何気ない一言で自分のことを覚えてくれているお店、ということが僕の中に刷り込まれてしまい(笑)、なんとなく好感をもったんだと思う。別にプライベートのことを話したことは全くなくて単にお店の入口で挨拶を交わす程度なのにそのタイミングや、接待のときの相手へのさりげない気遣いなどもありがたかった。この場合のポイントは僕のニーズ(接待や九州外の友達にひととおり美味しいものを食べさせることができる)に合っていたのと、雰囲気、店員さんの対応がよかったことなどが挙げられる。

 

 

□博多五行、道頓堀神座

五行は一風堂という福岡大名に本店があるラーメン店の別ブランドのお店で、ラーメン居酒屋なんて呼ばれている。このお店の「焦がしラーメン」がとても美味しくて虜になってよく食べにいっていた。独特の香ばしいスープがたまらなくて、焦がし醤油、焦がし味噌、ともに大好きだ。東京では銀座や西麻布にもお店があってたまに食べに行く。

同じく大阪道頓堀の神座。こちらもラーメン屋さんで野菜の甘みを存分に生かした中華風スープ?がやみつきだ。東京だと新宿や渋谷にもお店があり、クアトロのライブの帰りによく立ち寄る。

この2件のお店の場合は、「自分の嗜好にあっていてかつここでしか食べられない味」がポイントだ。ちなみにどちらかも3回くらい食べると本当に好きになる点が共通している。1回目は体験したことのない味で、びっくりするからだ。

 

 

□近所の美容院

美容院、床屋選びというのは、最もわかりやすい例かもしれない。ほとんどの誰もが定期的に通わざるを得ない場所だからだ。そんな中で皆さんが通っている美容院を選んだ理由って何だろう?価格、カットするセンス、お店の雰囲気など様々だと思う。僕の場合決めてとなったのは自分を担当してくれる方の「人柄」だった。この業界は聞くところによると競争も激しいこともあり、価格は似たり寄ったりだし、技術についてはどのお店も日々研鑽に励んでいるところが多い。カリスマ美容師のお店などはのぞき、大概はそれなりにカットしてくれるし僕の場合はそんなに違いもわからない(笑)。そんな中今通っているお店の担当者のMさんはとても人懐こくて、話がしやすかった。年齢が一緒で悩みなんかも共有しやすいし、Mさんが下北に住んでいることもあって共通の話題が見つけやすいというのもある。この人に髪をきってもらいながら話をしているとなんだかスッキリする。自分の性格上、1時間ずっと無口でいるのは苦手ということもあってか美容院にも関わらず、この場合「話しやすい担当者の人柄」がリピーターになったポイントだ。

 

 

 

リピーターになったポイントはケースによって違う。

次回ももう少しいろんな事例を書きながら、考えを深めてみたい。

関係ないけど写真は数ヶ月前に食べたパウンドケーキ。あっさりした甘みでとても美味しかった。