黒沢健一 『SEAT AND MUSIC 2011』@東京カルチャーカルチャー 2011.12.23 Fri.

黒沢健一 『SEAT AND MUSIC 2011』

出  演:黒沢健一
日  時:2011年12月23日(金・祝) 開場:17:00 開演:18:00
会  場:東京カルチャーカルチャー (お台場/ZEPPTOKYO2F/観覧車右横)
チケット:前売 5,250円(+飲食代別途必要)
予  約:12月3日(土) 12:00~ イープラスにて発売  一人2枚まで


 

 

5年目の飲み会は「感謝」の言葉で締めくくられた。

 

 

東京カルチャーカルチャーで行われた「黒沢健一との飲み会」も、今年で5年目を迎える。もともとはカルカル、ヨコヤマ店長からの誘いではじまった本イベント。テーブル席で飲食をしながら、楽しく過ごしてもらおうと企画されたもので、黒沢健一さんが「お酒と料理を楽しんで、俺の演奏はBGM代わりに聴いてくれれば・・・・」と話すように(いや、あくまであなたが主役ですと心の中で思ったファンも多いだろうが)、彼にまつわるオリジナルメニューも豊富なファンサービス?満天のイベントである。その楽しみを知っているファンも多いのか、今年も1分と経たないうちにチケットが完売する人気ぶりである。

 

開演時間になり、登場したのは黒沢健一さん一人。ステージにあがりアコギをかついで歌い始めたのは、東京カルチャーカルチャーへようこそ!といった内容の英詞がメインの新曲である。この曲は過去のライブでも歌われており、イベント毎で詞の内容を変えて歌っているようで彼からのご挨拶といったところだろう。終了後のMCもいつになく冗長になっており、5年目を迎えることや、「ヨコヤマシンスケと過ごしたい~」など軽いジョークととばすほどのハイテンションの彼はとても楽しそうな表情である。ここでピアノの遠山さんを迎えいれて本編がはじまったのだが、最初に歌ったのは、この時期にぴったりの「Northtown Christmas」、会場の雰囲気をしっとり切ない色にそめあげて彼のステージがはじまった。

 

ソロ曲、L⇔R、MOTORWORKS、徳山さんへの提供曲からカバー曲まで、20曲以上を披露。12月10日にグローヴ座で行われたライブとは全く違う構成であったため、両方のライブに参加したファンも十分満足のいくものであったのではないだろうか。ポリスター時代からはデビューミニアルバム「L」にも収録された先のクリスマスソングに加え「Raindrop Traces」、ポニーキャニオン時代についてはミリオンセラーを記したKNOCKIN' ON YOUR DOORこそはなかったものの「Hello it's me」や「GAME」、「TALK SHOW」などと、ライブでも人気の数々の名曲を演奏してくれた。

 

飲み会(彼自身は飲んでいなかったと思うが)という雰囲気がそうさせるのか、MCも饒舌。「このイベントは忘れ物が多くて、以前は越後湯沢行きの電車のチケットが置き忘れてあり、スタッフと一緒にこのお客さん、帰れないよ、ど うしよう、大丈夫かなあ?といった心配をみんなでしていたから今日は絶対に忘れものはしないように!」と注意をしたり、「徳山さんのアルバムをプロデュース したときの年末に(2001年頃)、レコーディングで一日に3つのスタジオをはしごしなければならなかった。クリスマスだからとワインを3本買って車につんでスタジオをかけめぐった。その際に健一さんの運転する車の後部座席で、遠山さんが手に入れたばかりの新しいギターをひきまくっていた、しかもオープンカーで・・・・忙しくてテンション高かったからなんだろうけど今から 思えば怪しいとしか言いようがなくて、よく何もいわれなかったなあと(笑)・・・」となど、エピソードもたくさん披露。そのほかステージ上でとても楽しかっ たためだろうか、それとも彼の性格がそうさせるのか・・・・前回のライブに引き続いてギターのカポをつけわすれて、ローディーが慌ててステージに出てきた り、さらには足元のエフェクターのスイッチを入れ忘れたらしく、音がなかなか出ないというハプニングも飛びだすなどプチ事件も複数発生(笑)。「みんなの 助けを借りてライブができています、ありがとう」というトークも飛び出すなど、かなりいい感じのテンションだったようだ。

 

一方新曲も多数登場。なかには12月10日の皆既月食にインスパイアされてできた歌「どうしたって次の月に変わるのさ~、君はここにいて、僕はここにいる、 月に願いをかけるのさ」といったものや「僕が望むように~、君が望むように~」といったもの、そして唯一曲名も判明している「Lay your Hands/僕らは地図をなくしたまま~、僕 らが望む世界と君に見せたい夢が同じならば超えていける~」といったもの・・・これら新曲の詞に共通するのは「僕」と「君」がいるラブソング的な要素が強い点で、これらは彼の作品にも過去多く出てくるキーワードであるものの、より彼の心情寄り、風景をきりとるのではなく内面の素直な気持ちが感じられる世界になっているのは、ここ最近再確認された人間同士の「絆」という時代の影響を受けている面もあるのかもしれないと勝手ながら想像している。

 

ほかにはステージに出入りするたびに、彼らが通る通路の脇のファンとハイタッチをしたり、MCで会場が笑いの渦に巻き込まれるとある方向を指さしながら 「ちょっとそこまで笑わなくてもいいじゃん」と茶目っ気たっぷりに話しかけるなど、普段あまり見られない一面も。そしてなんといってもWアンコールの最後 には「じゃあリクエスト募集、何でも歌っちゃうよ~」といったかたちであるファンが放った「Wondering」を即興で、歌うなど健一さん自身かなり楽 しんでいるようだった。


L⇔R 時代からソロ作品まで数々の幅広い曲をやってくれたのも嬉しかったが、やっぱり会場全体、ステージのメンバーもファンもスタッフもみんなが笑顔だったこ と、そしてそれに”感謝”をしていた黒沢さんの姿が一番記憶に残っている。ステージで黒沢さんはファンはもとよりカルカルのスタッフ事務所のスタッフ一人 一人についても名前を出しながら拍手を送っていた。ふと今年9月に行ったSwinging Popsicleのインタビューで藤島さんが「長い間音楽活動をつづけているとファンやスタッフのありがたみが本当にわかる」と話していたことや、12月 22日にNONA REEVESのライブでも西寺さんが「本当にファン、スタッフのみんなには心から感謝している、ありがとう」と何回も話していたことなどが頭をよぎったの だがそれもきっと同じことを言っているのだと思う。今年は色々なことがあったし、その中でこうしてライブができること、僕らからしたらそれを見られるこ と、そのものに改めて感謝をしなくてはいけないということを感じた。

 

 

 

 

 

setlist 黒沢健一


第一部

 01.新曲 (Welcome to the Tokyo Culture Culture! )※タイトル不明なので勝手に仮称でつけました

 02.Northtown Christmas (L⇔Rのカバー)

 03.Pop Song

 04.DAY BY DAY (L⇔Rのカバー)

 05.Raindrop Traces (L⇔Rのカバー)

 06.Close To Me (徳山秀典のカバー)

 07.Missing Place (MOTORWORKSのカバー)

 08.バラード

 09.PLASTIC SONG (MOTORWORKSのカバー)

 

第二部

 10.Happy Birthday (徳山秀典のカバー)

 11.新曲 (月に願いをかけるのさ~) ※12月10日の皆既月食をモチーフに作られた歌

 12.SHADOW STABBING

 13.Carry On

 14.(YOU DON'T NEED)NOTHING TO BE FREE

 15.新曲 (僕がのぞむように~)

 16.GAME (L⇔Rのカバー)

 17.TALK SHOW (L⇔Rのカバー)

 18.Heat Wave (MOTORWORKSのカバー)

 19.Lay your Hands (新曲 僕らが望む世界と君に見せたい夢が同じならば超えていける~)

 

encore

 20.Hello it's me (L⇔Rのカバー)

 

encore2

 21.LADY MADONNA (THE BEATLESのカバー)

 22.Wondering ※来場者のリクエストにより急遽演奏