先日ある講座で、音楽雑誌の売れ行きが大変だということをテーマに
何が問題なのか?と、20名くらいでディスカッションした。
そこでは様々な意見が出たのだけれど、大きくまとめると以下のような感じ。
1.ニーズの減少。雑誌が担っていた役割はネットへ移行していった。
インターネットの登場で音楽情報を得たいというユーザーニーズが、雑誌に対して希薄化した。
「情報を得たい」というニーズについてはネット、特にニュースサイト、アーティスト公式サイト、ソーシャルメディアなどで十分足りるようになった。タイムリーな情報展開だけでなく、ネットではYoutubeなどの動画、視聴など雑誌ではできなかったこともできるため、雑誌を買う必要性が薄れてきている。
2.誌面が面白くなくなった。
インタビュー中心で各雑誌が画一的になってきており、以前ほどの魅力がなくなってきている。そのインタビューの内容は、音楽の話よりもアーティストの人間性に焦点があてられるようになってきているため、そのアーティストを好きなファンには嬉しい内容だが、それ以外の読者層(音楽を知りたい層、ガイドとしての役割を求めていた層など)に受け入れられなくなってきたのでは?言い換えれば読者を限定する誌面になってきているのでは?レビュー記事、批評記事についても、厳しい広告収入で成り立っている事情もあり以前に比べて魅力的な記事が減ってきている。好意的な記事ばかりで批評性が薄れているのも問題だし、どの雑誌でも同じアーティストが表紙を飾るという現象が起きたりと・・・従来も広告収入でなりたっていたという点は変わらないが、スポンサーが減ったことで柔軟性に欠けるようになったのでは?という見方も。
前者は外的要因、後者は内的要因。
その中でも後者については「作り手の想像力の欠如、勇気の欠如」ではないか?」というお話もあった。
自分も昔は音楽雑誌を買っていたが最近はめっきり減ったと思う。
今定期的に買う雑誌といえば、キーボードマガジンとサンレコくらい。あとは特集記事に興味があるときにMUSIC MAGAZINEを買うくらいかな。
その場で結論を出すものではなかったのだけれど、WEBサイトを運営している立場としてはとても考えさせられるものだった。自分のサイトの立ち位置、役割をどこに置くかというポジショニングの話でもあるし、そもそも誰のために何をどのようなスタンスでやりたいのかということを問い詰められている気がしたからだ。まあ少なくともこのサイトは広告収入なんてないから、中立の立場で自由に書くことができるとはいえやっぱり気を使ってしまうところもあるし、編集する立場としては難しいなあと思う。
この問題は次回以降も継続的に考えていくみたい。
また参加者の色々な意見が出てくるのが楽しみだ。
本題と関係ないけど、写真は桜です。
この前友達とお花見にいったときに撮った一枚。
ツイッターでパピーのmugiちゃんとの桜見たいとつぶやいていたら、
そのやりとりを拾ってくれた友達が急遽企画してくれました。Thanks。
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