優しさをありがとう。

 

 


「優しさをわけてくれて、

本当にありがとうございました。」

 

 

 

お世話になった南野信吾さんが亡くなりました。

訃報を聞いた翌日、いつものように会社に出かけたとき、

職場でふっと涙が出てきてどうしようもなくてこらえるのが大変でした。

悔しいです・・・本当に悔しい。

 

3年前に知り合いました。

確か下北沢のライブ会場だったと思います。

 

知人を通じて紹介いただき、その後何度かお話をしたり、幾度かメールのやりとりをしていました。

このサイトをはじめた頃から理解をしてくれていた人で、運営にあたって必要な各種素材、情報などを提供いただいたり、権利関係の調整などをしてもらっていました。

 

今でこそ、数多くのミュージシャンはじめ企業の方々にも協力いただけるようになってきましたが、サイトを立ち上げてほんの数ヶ月という全く信用も信頼も実績もない時期にお力添えをいただいたことが、どれだけありがたかったことか・・・感謝してもしきれません。彼のおかげで運営の基礎固めができて、現在に続いています。

 

サイトをはじめた頃、運営で必要なことがあっていくつかの会社やレーベルに話をしたことがあります。電話したりメールをしたり・・・当然ながら断られたり、無視され続けていました。見も知らずの個人の話なんてなかなか聞いてもらえません。

 

 

・・・でも彼だけは違いました。

 

・・・はじめていいよと言ってくれた方でした。

 

 

今でもその理由はわかりません。

訃報を聞いたあとに共通の知人と話をしました。

話をしながら改めて感じたのは南野さんはいつも情熱をもって仕事に取りくまれていたということ。

そしてこのサイトは有志で運営している、いわば情熱だけで作られているサイトであること。

あのとき僕が伝えたのは情熱と志だけでした・・・でもそれでいいよと言ってもらえたのは、その想いをなんとなくだけれども感じてもらえたからではないか、それは彼の優しさなんだと思います。

 


 

 

知人の心遣い。

お通夜の席、1年ぶりの再会。

今までの御礼と感謝の気持ちを、直接伝えてきました。

そして一つ彼に約束もしました。小さな約束。でも一生涯続けて果たす約束。

ほんの少ししか関わりはありませんでしたが、忘れることはきっとないと思います。 

 

 

想いを新たに、志も新たに。

 

 

ご冥福をお祈りいたします。

 

 

 

そして、改めて

心からのありがとうを。