備忘録。

 

もう何ヶ月もまえのことですが、あるミュージシャンにお話を伺った際に厳しい指摘をいただいたことがありました。

 

当時私は何も理解できておらず・・・その後しばらくの間、生きた心地がしなかったんです。さすがに仕事はそれなりにこなしていましたが、それ以外ではどこか上の空・・・。

 

30歳過ぎて叱ってもらえることは、とてもありがたいことです。

でも実際はどうしようもないくらい恥ずかしくて、情けなくて、悔しい。

自分の未熟さにあきれてしまう。

 

何よりも私が最も信頼を寄せている人でもあり、私のことを気遣っててくれている方だからこそ、その方に指摘させてしまったことが本当に辛かった。言葉では表現できない、なんともいえないようなやるせない気持ちに、そしてその方がどういう想いを持ってその内容を伝えてくれたのかを考えると・・・自分が嫌で仕方ない。 

 

・・・どうしたらいいのか、わからない。

・・・当時ずっと悩み考え続けていました。

 

編集のベテランである大先輩はよくあることだよ、といって励ましてくれました・・・ ひとつひとつのプロセスを確認し再発防止策も考えましたが・・・でもそもそもの心構えがなってなかったんだろうなと・・・囚われていた部分があって、素直にそのアーティストのことを見れていなかったんじゃないかと・・・今にして思います。

 

ありがたかったのはその方が私にアドバイスをしてくれたことでした。

嫌だったら無視したらいいと思うんです・・・それでお終いにしたらいいのですから。でもその方はとてもあたたかい方で、あえて厳しく接してくれました。私の今後を考えてのことだったんだろうと思います。その件で編集者としてかなり鍛えられました。

 

その方とは今でも普通にお付き合いをさせていただいていますが、時折その方から当時いただいたメールを読み返すようにしています。正直読むと辛くなるので見たくはないんですが(笑)、それを見ることで得られるものがあるんですよね。

 

アーティストを紹介するためには、そのアーティスト一人一人と丁寧に向きあうことが大事であることを、改めて教えられた一件でした。向き合うということが、どういうことなのか・・・なかなか難しいテーマですけれど、引き続き取り組んでいきたいと思っています。

 

これは自分への戒めのために書いておく備忘録です。