僕がSwinging PopsicleとL⇔Rを16年間ずっと応援し続けることができている本当の理由。

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今週末にL⇔Rファンの友達の結婚式がある

振り返ってみると出会ってから16年もの月日が流れたのだから不思議だ。

 

記憶が定かではないが、もともとはL⇔RファンのBBSだったりMLで知り合ったような気がする。当初は50人くらいいたこのコミュニティも、ドロップアウトした人や離別した人、亡くなった人、色々なことがありながら今は10人から20人くらいになっている。

 

面白いもので普段はみんな別々の仕事をしているし、年代もばらけているし、居住地も全国に散らばっている。でも毎年L⇔R(今では各自のソロになるが)のライヴがあると、どこからともなく集まってくる。そして久しぶりなんて言いながらあーだこーだ喋ってライヴのあとに飲みにいってその日のメンバーの演奏がどうとかMC滑ってたとか、まあ色々な話をして帰る。こんなことが16年ずっと続いているのだが、これが非常に楽しい。

 

運がよかったのは僕がL⇔Rを本格的に知ってすぐに彼ら、L⇔Rファンの友達と出会うことができたことだった。これが実はものすごく大事なことだったと今からにして思う。

 

 

次にSwinging Popsicle。ポプシを知ったのは’97年、友達からの紹介だった。CDを買ってすぐに好きになってライヴを見に行くようになった。ただ当時は学生だったし関西に住んでいたから、初期の頃の彼らのライヴはほとんど見られていない(泣)。年に1,2回見られたらいいほうで。あまり見られる環境になかったというのが正しいかな。だからポプシの場合は、知ってから数年はほとんど一人で彼らの音楽を楽しんでいた。その後東京に住むようになってからライヴに行く機会は増えてきて、ライヴに一緒に行ける友達ができはじめた。ただ転勤などもあって一回その友達とは離れてしまったのだけれどね。東京に戻ってきてからまた新しいポプシファンの友達、知り合いができた。10人、もっといたかな?それもまたそれぞれの事情があって、今でも毎回コンスタントに会うのは3人から5人くらい。ライヴに行ったら久しぶり!となって飲みながら音楽話をする、これがまた死ぬほど楽しいわけでこちらは6年、7年のつき合いになる

 

 

 

一方、昔は大好きでライヴに行っていたのに、2,3年でライヴには足を運ばなくなってしまったアーティストがたくさんいる。本当に数えきれないくらい(笑)。新譜は買ってはいるものの社会人になって忙しくなっていくうちに、なかなかライヴにまで足を運ぼうとする機会に恵まれなかったということなんだけどね。仕事でお世話になったミュージシャンのライヴでさえ、数年すると足が遠のくことがある。これはそのアーティストの音楽に飽きたとかそういう要因ではなくて、単に自分側にそれ以外の色々な事情が起きて行けなくなったというだけのこと。この部分はアーティストがいくら頑張ってもどうしようもない部分だったりする。

 

 

 

何故こうも違うのだろう?

 

 

 

同時期に好きになった、いいと思ったバンドでも長く継続して好きでいられるのと、すぐに離れてしまう違いは何だろうか?

 

 


僕の場合の答えは「リスナー・ファン同士のコミュニティ(ヨコのつながり)の有無」にあったのだろうと思っている。

 

 

 

どんなにいい音楽を奏でていても、かっこよくても、カリスマ性があっても段々と飽きてきてしまう、自分の変化とともに嗜好が変わってしまうというのはよくあることだ。昔は甘酸っぱい音楽が好きだったけど、30歳も過ぎると恥ずかしくて聞いていられないとかね。トゲトゲしていた自分がまるくなったとか。

 

 

リスナー・ファン同士のつながりがあった上記2バンドを振り返ってみると、他のアーティストに比べて続くための要素がいくつかあった。(彼らのグッドな音楽性は言うまでもない)

 

 ・アーティストの音楽だけでなくファン同士のコミュニケーションによる+@の楽しさがあったこと

 ・仕事で忙しくなっても、友達から今度のライヴ行く?と誘われることで思い出すリマインド効果があったこと

 ・そもそも知らない人ばかりのライヴ会場で一人ぼっちになる恐れがない安心感

 ・そのアーティストの新作が自分の嗜好と少し合わなくなったときでも(笑)、ファンのつながりが支えてくれたこと

 ・そのアーティストが数年間新作を出さなくても(笑)、ときおり友達と話すことで思い出し待っていられたこと

 

 

僕の場合一人で見に行っているアーティストで3年以上見続けているのは、実は一組もなかったりする。長くライヴを見続けているバンドの場合、知り合い・友達は必ずいるんだよね。ライヴを見てそれを友達と話すことで反復されて自分の記憶にも残っていくことが大きいのかもしれない。一人でライヴを見ても楽しかったとその後1週間くらいは余韻が残るけど、それで終わる。でも一緒に行く友達がいると会うたびに、そういえばこの前のライヴはよかったよねーとか、実はあのバンドの大阪ライヴの裏話があって・・・なんて色々な話が聞けてますます興味を持ったりするようになる。そのバンドに関する接触頻度があがり、おそらく一人の時と比べて数十倍になる効果は大きい

 

 

 

今はツイッターなどSNSが発達してるから、ネット上のやりとりで知り合い一緒にライヴを見に行くということも増えていて、ファン同士がつながりやすくなっているのは喜ばしいことだと思う。色々なミュージシャン、アーティストもアカウントを開設し、リスナーとのコミュニケーションを試みている。

 

でもそこで僕が思うのはアーティストとリスナー相互のコミュニケーションだけに終わってしまわないで欲しいということ。ファン同士、リスナー同士がつながるような仕掛け、工夫も忘れずにやっていかないと先日も書いた30代の壁にぶちあたってファンが減ってしまうんじゃないかと思う。ファンクラブ限定イベントを行うのもいいだろうし、ももクロのように毎回周囲をあっと驚かせるような(笑)バズるようなネタの提供でもいいだろうし、オフ会みたいなものを仕掛けるというのもいいだろう。いずれにせよ、ファン同士がつながり楽しんでもらえるような工夫をしたらもっと継続してライヴに来てくれる人が増えると思う。

 

 

先に書いたL⇔Rファンの場合、30代になったからとか結婚が理由で離れた人はほとんどいない。みんなずっと彼らが好きなのだ。みんないい大人で、結婚している人も多くて、黄色い目線でアーティストを追っている人は一人もいない(笑)。多忙でも彼らの音楽が好きで、ライヴがあるとなったら調整して全国から集まってくる。これはものすごい価値のあることだと思う。

 

 

余談だけどこういったコミュニティは世の中にはいくらでもあって例えば、ビートルズやX JAPAN、ジャニーズはじめとしたアイドルグループにはそのようなコミュニティがたくさん存在しているし、キリンジ、フジファブリック、サザンオールスターズ、advantage Lucy、フリッパーズギター、スパイラル・ライフにもコアなファン、つながっているリスナーがいる。

 

 

そんな友達がいる限りは、彼らの奏でる音楽の嗜好が自分にマッチしてようが多少ずれようが、今後もずっと聴き続けていくことになるだろう。アーティストの価値観、自分の価値観、アーティストの環境、自分の環境がめまぐるしく変わってきた16年間だったけれども、上記のような友達、コミュニティと出会えたから、僕はずっと好きでいられたのだろうと、ライヴに足を運び続けていられるのだろうと、今にして思う

 

 

そしてそのような素敵な友達に出会わせてくれたのはL⇔RでありSwinging Popsicle である。彼らの作品があったからこそである。そのことにも改めて感謝しながら、今日もまた彼らの音楽を聴いているポプシクリップ。です。

 

 

・・・結婚式何着ていこうかな。

 

 

 

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