昔から聴いていたアーティストの一人であるHARCOさん。
次回イベントに向けて前回作ったパンフレットにあるHARCOさんのインタヴューも1年ぶりに読み返していたんだけど、面白かった、自分で言うのもあれだけど(笑)。
今週はそのHARCOさんが主催する春フェスがある。東京と大阪。
歌もうまいし、男前だし同じ男性としてかなり羨ましい(笑)
しかも話も上手で面白いときたもんだ。
そんなHARCOさんに初めて取材をさせてもらったのは・・・一昨年の冬だったかな?下北沢mona records でお話を伺った。その前もインタヴューなどは何回かしていたけど、メールでのやりとりも多くて、直接伺うのはそのときがはじめてだったような気がする。
その時は15周年記念インタヴューということで、これまでのキャリアを伺ったわけだけど、やっぱり外から見ているイメージと実際の本人との違いというのはよくあることで。。。想像以上に幅広い音楽の影響を受けながら作品を生み出していることを知ることができた。
HARCOさんの場合はスズキアルトのCMソングである「世界でいちばん頑張ってる君に」が有名で、僕も最初はそれで意識した気がする。正確にいうとその前にもライヴを見たことがあるはずなんだけど、昔過ぎて思い出せない(笑)。でもって、口ずさみたくなるようなシンプルなメロディや、風貌から正当なピアノポップスといったら定義が難しいんだけど、J-POPとは一味違うちょっと洒落た音楽を奏でる人というイメージが僕の中にはあったんだよね。
でもそれは氷山の一角というかほんの一部でしかないことをインタヴューを通して知る。ヒップホップやブレイクビーツ、アフリカやブラジル音楽の影響を強く受けていて、ギターポップやネオアコの影響はあまり受けていなかったことや、サウンド・インスタレーションなどに代表されるアート的な音楽活動をしていたこと、ここ数年取り組んでいるエコと音楽を合わせたイベントについての考え方など、その幅の広さは想像以上だった。
思うにHARCOさんはかなり意識的に音楽に取り組んでいるミュージシャンなのだろう。HARCOさんの中には自分を冷静に見つめるもう一人のHARCOさんが常にいるのだと思う。それは様々な質問にさらりと答えていたことが証明してくれる。インタヴューで投げかけをしたときに、これはこうでと答えられる人と、そうでない人がいるんだけど、HARCOさんは前者で、表現を生業とするアーティストにとってそれは必要不可欠なものだと思う。もちろん中には天才肌の人もいるだろうが、それだときっと長続きはしない。考え続けてやっているからこそ、次へ次へとフィールドを広げていけるからだ。
そうやってアーティストが考えていることを知った上で作品を聴くと、あ、なるほどな、とかこれをやりたかったんだな、というのが多少なりとも見えてくる。とはいえそれらのコンテキスト、意図や文脈を知っていようがなかろうが結局は出てきた音が全てなので、気にする必要がないといえばないんだけど、バックグラウンドを知ることでミュージシャンや作品が味わい深くなるし、より好きになるというか。。。単なる音ではなくそのアーティストを表現者としてみたときの理解がしやすくなる。とても大事なことだ。
シンガーソングライターでありながら、ドラムやマリンバ、さらには文房具なども楽器にして演奏してしまうマルチな才能、というかそういう努力をし続けているHARCOさんが主催する2年ぶりの春フェス。元キリンジの堀込さんや杉瀬さんのバックバンドも務めるということも楽しみだけど、何よりもHARCOさんがまた何か面白いことをやってくれるんじゃないかなと、ついつい期待をしてしまう。
そういえば明日が春フェスじゃないか?と慌てて先ほどローソンにチケットを買いに行きました。
危なかった・・・。大阪はソールドアウトしてるからね。平日だから若干余裕があったのだろうけど、土日だったらまずこちらも完売だっただろうからね。
・・・と先ほどツイッター見ていたら当日券もあるって書いてあった、あせる必要なかった(笑)
仕事が早く終わるよう祈っているポプシクリップ。です。
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