ポプシクリップ。です。
10日火曜日、新宿LOFTで行われた故・南野信吾さんの追悼イベント。
今年で2回目のイベント。昨年はお客さんとして参加しました。
そして今年は・・・お客さん兼編集者として。
あの凄惨な事件から、早くも2年。
未だ裁判さえ始まっていないこの現状にどこか苛立ちを隠せざるをえない。
以前も少し日記に書いたことがあるのだけど、私は南野さんにとても恩義を感じています。
何故なら今のポプシクリップ。がここまで広がってきたのは、その最初のきっかけを作ってくださったのが南野さんだったから。彼がいなかったら、彼の優しい判断がなければ今のポプシクリップ。はないんです。どこの誰ともわからない私の想いを、5年前彼は理解してくれました。私にとって転機となった方でした。(例えば起業したとき、個人で仕事をスタートしたときの一人目のお客さんや、一つ目の取引先というのはとても大事なものですよね? 南野さんは私にとってそういう位置づけに近い方だったんです)
私は付き合いは全くといっていいほどなかったのですが、転機となった人だけに想いは強く持っているつもりです。そんな彼の追悼イベント、お世話になった身として何らかの恩返しができないかと思い、今年は編集者の立場として主催者の方にある協力をさせて欲しいと申し出ました。それは、私にできる些細なことと言えば、事件を風化させないよう少しでも記録に残すということです。後日このサイトで何らかの情報発信ができればと思っていますので、そちらは別途楽しみにお待ちください。
イベントはとても楽しいものでした。言われなければ追悼イベントであることがわからないくらい。
日本のロックバンドの大御所、あのBOØWYの高橋まことさんバンドに、今年30週年を迎えるJパンクバンドのニューロティカ、ゲームやアニメファンにはお馴染み、埼玉スーパーアリーナなどの大舞台でも活躍している歌姫のいとうかなこさん、X JAPANのhideに認められたUK色の強いロックバンドZEPPET STOREのヴォーカル木村世治さん、コーラスワークが特長のギターポップバンドSwinging Popsicleなど他では見られないラインナップ。
15組もの出演者が思い出の曲を披露、会場を湧かすパフォーマンス・演奏をたくさん見せてくれました。平日にも関わらず会場は数百人ものファンで埋め尽くされ、時には拳を天井に突き上げ、時にはその場に座ってまったりと楽しんでいた。そう、とても明るく楽しい場だった。そしてトリを務めた南野さんのバンド4-STiCKSは、ステージ中央にマイクが置かれ、生前の彼の声と同期させるかたちでライヴを披露・・・目頭が熱くなった。
今回のライヴや物販の収益は遺族基金に寄付されるそうです。(遺族基金について詳しくはコチラ)
主催の柳沼さんはじめ出演者、スタッフの皆様、お疲れ様でした。いいイベントをありがとうございました。
帰り道、一緒に手伝ってくれたYさんが今度私も募金するよと言ってくれたのが何気なく嬉しかった。
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南野さん、お元気ですか?
おかげさまで今もなんとかサイトを運営しています。
早いものでもう5年目になりました。
確か下北沢440のイベントのときでしたね。
初対面で緊張していた私に気さくに話かけてくれた南野さん。
私が何のために活動しているのか理解してくれ、そしてそれぞれの立場で共に頑張ろうと励ましてくれた南野さん。
その後も何度かお世話になりました。
2年前最後にお会いした時はあまりのことに信じられませんでした。
でもそのとき、あなたに誓いましたよね。
あのときに話したことをずっと守っていくって。
今も何とか、私なりの立場で約束は果たせているとは思います。
南野さんに比べたら力不足で、何もできていないけど、少しずつ少しずつ
できることが増えてきて、昨年ようやく成果も出始めスタートラインに立てました。
一時期緊張のあまり、無理かもしれないと思ったこともあったけど、
まあなんとかやってます。
これからも応援してください。
来年もまたみんなで会いましょうね。
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