ダグラス・アダムス「宇宙の果てのレストラン」によれば、文明は一般に生存、疑問、世間慣れの三段階を通過する傾向にあるといいます。そしてそれ らは例えるならば「いかにして食べる?」「なぜ食べる?」「どこで昼食を取る?」という問いであると。
これを音楽になぞらえると、イベントの広報担当たる身として、第一段階と第三段階にはやすやすと答えることができます。つまり、「いかにして音楽を聴くか?」ライヴという手はいかがでしょう?「どこでライヴを観るか?」もちろん、9月13日に新代田FEVERで。
それではすっ飛ばされた第二段階、「なぜライヴに行くか?」。これに答えることはそう簡単ではありません。ライヴに行く人が百人いれば、百あるいはそれ以上の理由があるでしょう。風呂場で髪を切る方法も、僕らが旅に出る理由も、だいたい百くらいあるように。
さて私事で恐縮ですが、私がライヴに行く理由のひとつに、人生初めてのライヴで受けた衝撃があります。
さて私事で恐縮ですが、私がライヴに行く理由のひとつに、人生初めてのライヴで受けた衝撃があります。
ときは2009年8月8日、出演はadvantage Lucy。susquatchのアルバムリリースツアーの対バンで、会場は奇しくも新代田FEVERでした。
ここで演奏された「潮騒」の霹靂に打たれて、私はここにいます。
ところで、無限につづく真空とも見える宇宙はその実、静かなBGMを常に響かせています。その曲名は科学者によって「宇宙背景放射」と名付けられました。
それは海辺に常にあり、人の意識にのぼることは少なく、それでいて耳をすませば聴こえてくる、潮騒に似ているのかもしれません。
そして時として音楽だって、あるいはライヴという形態だってそのようなものだと、想像してはいけない理由はないでしょう。
advantage Lucyにとって2年ぶりの東京ライヴとなる今回のPOPS Parade。夏の終わりも近づいて、一夜のピクニックまで残り2週間です。
チケットはこちらから。
広報その他担当 市村