また一つ歳をとった!
いつもは年末年始に書くようなことをちょこっとだけ書いてみる。
この一年はこれまでとは違って目に見える成果が出始めたというか。やりたいことが色々できた一年だった。このサイトを見に来てくれる人も着実に増えてきたし、イベントも、インタヴューも、バンドもそれぞれにおいて昨年から進展があった。それぞれが楽しかったし目標もある程度は達成できた。
地味にだがステップアップしているのを、肌で感じられるのはいい。一方、別の仕事をしながらやっているため、ペースが遅いことや人よりのんびりしているところは、実は気にはなっていたりする。例えばイベントだって毎月やったほうがいいだろうし、取材の数ももっと増やしたいのだけど、別の仕事が多忙を極めているため、基本的には土日の一部しか動けない。でも今はこれが限界。ただ動ける時間は全てあててはいるから、後悔もない。まあ周りのペースもゆったりしているから(笑)、ちょうどいい感じだとは思う。マイペースに経験が積めている感じかな。
最近だとWキャリアという言い方もあるみたいだけど、そんなに大したものでもなく、目の前のことをひたすらコツコツ積み重ねること、それだけな気がする。というか、色々な人と話していてわかったんだけど、音楽業界は別の仕事をしながら関わっている人がたくさんいる。会社員やりながらレコーディングエンジニアもやってたり、カフェ運営しながらバンドのスタッフやってたり、雑貨店を営みながら自主レーベルやってたり、イラストレーターやりながらバンドやってたり、スタジオ運営しながらディレクターやってたりする人など、複数の働き方をしている方が多い。他の仕事もしながら音楽のことをやるといったWキャリア的な動き方は、別の業界で働いている人から見たら珍しくても、この業界では普通にあることがわかってから、最近は気にならなくなった。一つだけ言うとしたらバンドの物販スタッフだけといったお手伝いだけのようなスポット的な仕事の場合、いわゆる仕事のキャリアとして積み重ねていく必要がない、もしくは積み重ねたくてもそういった動きをしていない場合は、転職市場などでは評価されづらいかもしれないので、その動き方は気を付けなければいけないとは思ってはいるけれど。
直近でいうと来週土日はどちらも取材が入っているし、来月もいくつか入りそう。再来月からはバンドのレコーディングの諸業務とかプロモーションの準備もあるし、年明けにはイベントもありそう。諸般の事情でお金にはできないけど好きなことができるのは本当に嬉しい。まあ苦しいこともたくさんあるけどね(^^)。こういったかたちで音楽に関わる予定がどんどん決まっていくこと自体、数年前だったら考えられなかったことでありがたいとしか言いようがない。
先週だったかな、色々やっているけど結局何をやりたいの?と友達から聞かれて少し困ってしまった。結局は好きな音楽を多くの人に届けて、CDがたくさん売れたりそのバンドのファンが増えたらいいなあと、それだけなんだけど、そう伝えたところあまり腑に落ちてない感じだった。僕としては、いいと思ったナイスな音楽を「伝える」ために、今できることを全てやっているだけなんだけどね。取材して記事を作って伝える、イベントをやって伝える、冊子を作って伝える、カヴァーバンドをやって伝える・・・手法の違いで目的は基本どれも同じなんだけど、多分他人のために何故そんなにできるのかが理解できなかったのかもしれない。
その時はうまく話せなかったけど、少し視点を変えて「何をやりたい」というよりもその先の「動機」を考えてみると、やっぱりなんだかんだ「音楽を通して幸せになりたいから」なのだろうとは思う。僕は色んな人に出会って自分が関わって相手にポジティブな影響を与えられたらいいなと思っていて、人が喜んでくれることに、やりがいとか生きがいみたいなものを感じるタイプ。
社会人になって色んな仕事をしてきた中で、今まではその対象が「自分の知らない世の中の大勢の人たち」と思っていたんだけど、ここ数年は価値観が少し変わってきていたりする。自分が手掛けたサービスや商品を、知人友人はもとより、僕の知らない人達が街中で使っているのを見かけたらやっぱり嬉しいしやり甲斐は感じるのは変わらない。でも最近は自分がよく知っている人たち、自分が好きな人たちにもっと喜んでもらえる、自分が好きな人たちに直接貢献というか役立てることの方が、自分にとってはモチベーションが高まる、嬉しく思える、といったことを自覚するようになった。言われてみれば、当たり前のことかもしれないんだけど、最近までそのことに気付いていない自分がいた。もちろん今でも世の中の多くの人に役立てる仕事がしたいという思いもあるし、実際やっているつもりだけど、相対的にはどうしても実感はしづらいからね。
家族や友達を除いたらやっぱり好きな音楽、ミュージシャンのために働くのが理想だなあと最近思うようになった。好きなもののためだったらいくらでも働いていられるのが僕の性分で、5年も悩みながらやってこられたのだから間違いないと思う。ただ世の中は厳しい。自分の好きなことだけをやっているわけにもいかない・・・。それもわかっているから別の仕事で生計を立て、音楽に関するところでは、損得抜きに自分の中であるべき姿を追求できるようなやり方で今は取り組んでいる。
先日お世話になっているあるミュージシャンから一言、「なんだかんだ働くのが好きなんだね~」と言われて少しびっくりした。僕にとっては「働いている」という感覚がまったくなかったからだ。好きなことをやらせていただいている、という感覚が強い。例えば昨日もGOMES THE
HITMAN山田さんのインタヴュー記事を会場で無料配布させてもらったんだけど、これはGOMES THE
HITMANで7年振りにライヴをするということで、なんかお役に立てることがないか、ゴメスのファンに喜んでもらえることができないか?と考えた末、既に廃刊で読むことのできない記事を復刻させることがいいんじゃないかと思った。あの記事は山田さんのこれまでの音楽活動を振り返ったものでもあるから、今回のイベントのテーマにも合うと思ったしね。結果は用意した分をほぼ全て持ち帰ってもらえた。もちろん実現のためにはデザイナーの協力があって、短時間で入稿から印刷まで引き受けてくれる印刷会社があったおかげ。ありがたいなと思う。
最近のアクセス状況。
ありがたいことに少しずつ増えています。
特に右側、ここ最近は数ヶ月前の2倍くらいになってきている。
メルマガも始めました。
まだ少ないけど、少しずつこちらも伸ばしていけたらいいなと思います。
月1,2回ペースなので、よかったらサイトの右上から登録してくれると嬉しいです。
頑張ります!
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