2014年もありがとうございました。

写真はお台場。内容とは関係ありません
写真はお台場。内容とは関係ありません

こんばんは、ポプシクリップ。です。

今年もサイトに遊びに来てくれてありがとう。


早いものであと数時間で2014年が終わろうとしている。。
今年はサイト開設5周年、それにふさわしく色々なことにチャレンジした1年。


一番の出来事は9月のPOPS Parade Festival 2014。昨年に続く6バンドによるイベントは大変盛り上がりました。満員御礼、事故もなく無事に終わって本当によかった。ナタリーさんなど他のニュースサイトでも取り上げていただいて大変感謝しています。この御礼は何かのかたちでまたお返しできればいいな。

最近はイベントがたくさんあって、いつも悩みます。サーキット型にしてもっと規模を大きくしようか?とかはよく考えるのですが、手がまわらなくなるというか、オススメしたいバンドを全部見てもらえなくなるし、しっかり紹介できなくなるのがなんだか嫌で踏み込めていないんですね。

他のイベントとの違いはサイトと連動させていることや、出演者を紹介する冊子などがあるってことでしょうか。規模ははるかに小さいけどロッキンオンやムジカさんのようにイベントとメディアがちゃんと連携しているのってすごく大事だと思っていて、ようやくその基礎ができたかなと。


まあこれは僕都合の話なので、お客さんからしたら見たいバンドだけ見られたらいいのかもしれないんですが(笑)、それだったら僕がやる意味もないんちゃうかなあと思ったり、いやそもそもギターポップ界隈はイベントは少ないからやるだけでも意味があるのかもしれない、とか色々。で、迷ったら友達に相談して決めるという(笑)。今年は2回しかできませんでしたが、それは取材関連が多かったのと別の仕事の都合で。来年も何回かやりたいと思って企画もはじめているので、そのうち発表できると思います。



次は取材。今年も数十本の取材記事を作ったけど、石田ショーキチさんの三回連続企画はかなり濃い記事になりました。WEBでトータル5万字を超える特集はなかなかないですよ、ほんとに。多くの方に読んでもらえたしね。これも石田さんやあずさん、事務所の方々のおかげ。本当にありがとうございました。

それとスカートの澤部君に続いて、吉田ヨウヘイgroup、Shiggy Jr.、ルルルルズといった新世代インディーポップバンドに取材できたのも楽しかった。みんな若くて個性豊かで独自のいい音楽を作っているのですが、お話を聞くと皆さん80年代がひとつのキーワードになっているようで。僕の周りの場合、30代後半以上のミュージシャンは洋楽ルーツの方が多いんだけど、今年出会った20代のミュージシャンは80年代から00年代の邦楽の影響を受けている方が多かった。まあ僕がオススメしたい音楽がそのような傾向が強いだけなのかもしれないけど。彼らの今後も追いかけていくつもり。特に吉田ヨウヘイgroupとShiggy Jr.は要注目ですよ。あ、取材はしていないけど、キリンジの再来と言われている北園みなみさんも天才肌で注目です。

特に吉田ヨウヘイgroupはフジロックに出たり、渋谷クラブクアトロワンマンを成功させたりと、コアなリスナー中心に広まったしライヴも見違えるほど良くなった。まだまだ伸びると思うしね。新メンバーになって新たな広がりが出る次回作が、試金石になりそうかな。

にわかに注目を浴びているシギジュニはメディアへの露出が増えてこの半年で一気にブレイクした感じがあり、来年はロッキンオンやムジカでも取り上げられるので、そこで新世代キャッチーポップバンドのポジションを確立して欲しい。ただ冷静に最近のライヴを見てもメディアでの露出ほどライヴの動員数が伸びているわけではないようなので、ここが踏ん張りどころだと思う。ふと有名なフェスに出ているバンドでも、ライヴに行ったらガラガラということがよくある話を思い出した。彼らについてはその心配はしていないけど、ここを乗り越えたら、来年後半にはクアトロワンマンもできるようになるんじゃないか、それくらい期待をしています。次のアルバムがターニングポイントになるでしょうね。


余計なお節介で一つつけ加えさせてもらうと、インタヴューの時に、シギジュニの原田君がずっと末永く音楽を続けていきたいと話していたんだけど、30代半ばになるとほとんどのバンドのライヴに来てくれるファンが、20代の1/10程度まで落ち込んでしまうので、そのことを意識して動いていってほしいなと思っている。例えば20代のうちに1万人規模のワンマンができるように、武道館ワンマンができるようになっても、30代後半から40代になるころには1000人から2000人のコアなファンしか残らない。まあそれだけいればバンドメンバー四人が音楽だけでもなんとか食べていけるはずなんだけど、武道館をやったことがある人でもそうなってしまうのを僕なりにさんざん見てきたから、20代で1000人動員できていたバンドだったら100人から200人くらい、いやもっと少なくなってしまうだろう。


あの高野寛さんが先日牧村さんの講座で話していたように、残念ながら今の日本はアメリカなどと違って音楽が文化としてそれほど根付いていないみたいで、35歳前後を境にライフスタイルが変わってしまうんだ。みんな結婚したり会社で中堅になって忙しくなるとライヴはもちろん音楽からあっという間に疎遠になってしまう。原田君はすごくいい曲を書くので、ぜひ負けずに末永く頑張っていってほしいなと思う。続けるためのヒントはあちこちにあるからね。GOMES THE HITMANの山田稔明さんや石田ショーキチさんなど今もなお続いているベテランの方から多くのことを学んでほしいなと老婆心ながら思う。



またadvantage LucyやSwinging Popsicle、杉本清隆さんにrisetteといったこのサイトで昔からお世話になっているミュージシャンの取材は言うまでもなく楽しかった。お話を伺うたびに新しい発見があるしね。特に advantage Lucyさんのインタヴューは本当に貴重でした。他のメディアでもここ数年は取り上げていなかったはず。とてもいいお話が聞けたので、まだ読んでいない方は「Popsicle Clip. Paper+ vol.5」をぜひ買ってください(笑)。下北沢モナレコードやココナッツディスク吉祥寺店で販売しています。

ベテランの方々との出会いも大変貴重でした。先に書いた石田ショーキチさんのインタヴューはもとより川本真琴さんをはじめ新しい出会いもたくさんあって本当に充実した一年だった。まだ名前は出せないんだけど、この12月には和製版バックコーラスの歌姫とも言うべき方にもお話を伺うことができたし、来月新作をリリースするあの大ベテランの方にも取材をしていて、1月、2月と大変豪華なラインナップでお届けできそうです。これでまた少し広がりを持たせることもできそう。もうちょっとで発表できるので待っていてくださいね。


あとはなんだろ・・・そう自分のスキルをあげるために、編集や取材業務の勉強を継続しつつ、バンドさんのお役に立つために必要な勉強を始めたり、フェスのお手伝いとか、まあ色々やりました。それでもまだまだハンデをたくさん負っているので、もっと勉強して、もっと経験を積んでお役に立てるようになりたい。そんな想いを強く持ちながら、今日年末もひたすら音楽に関する仕事をして終えるつもりです。


今年もサイトに遊びに来てくれてありがとう。
来年も頑張りますので、どうかよろしくお願いいたします。


よい年末をお過ごしください。








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