葛岡さん、川本さん、宮原さんのやぎOナイトを観て帰りの電車でなんとなく考えたこと。

川本真琴さんのやぎOナイトのライヴイベントを見てきました。新年会というだけあって、ソロとはまた違った楽しさがありました。
川本真琴さんのやぎOナイトのライヴイベントを見てきました。新年会というだけあって、ソロとはまた違った楽しさがありました。


昨日は葛岡みちさん、川本真琴さん、宮原祥子さんのやぎOナイトを観に高田馬場へ。

普段馬場は全くこない場所なんだけど、10月のwafflesのインタヴューでも来てるので、2ヶ月ぶり。


とはいえあれですよ、今月は仕事がマックスピークなもんですからなかなか抜け出せなくて会場着いたのは21時半近くですよ。正直どうせ行っても終わってるだろうなあと期待はしていなかったんですが、のんびりまったりした新年会イベントってこともあってか、結局22時過ぎまでイベントがあったんです。おかげで30分ちょいは見ることができたんですよ。ラッキー。


やぎOナイト、もう10年以上やっているイベントで、毎年1回お正月にやっているんだそうです。昔は年に2回とかやっていたと言っていましたが、最近は1回らしい。今まで存在は知っていましたが機会がなく見に行くことができなかったんですけど、今回運よくチケットが買えたので。


ミュージシャン、特に普段は大きな会場でやっている方の場合だったり、普段バンドで活動していることが多い人のソロや別ユニットというのは大変貴重で、それは何故かというと、ソロだったり別ユニットだと別の顔を見ることができるんですよね。バンドの時と全く変わらない人もいれば、ソロになると大抵の場合会場もこじんまりとアットホームなところでやる人が多いこともあって、より身近に感じやすかったり。自分が今まで見て来た人は、バンドのときよりもソロでやっているときのほうがMCも長いしね(笑)。自然と何を考えているのか、とかどういう姿勢で音楽に臨んでいるのかがより見えやすくなるわけです。まあ人によってはぐだぐだなMCでそういうのがわからない人もいるんですけど(笑)、それはそれで楽しかったり。


世の中にはたくさんの音楽があって様々なミュージシャンがいる中において、一つのバンドと接する機会は本当に少ないなあと思います。今は毎年のようにリリースをする20代バンドも恐らく30代、40代となったらペースは落ちていく、落ちていくと編集者の立場だと当然ながら出会う機会も減っていくわけで。仕事という視点だと新作リリースのときくらいしか会わないからね。だから5年振りですね、みたいな会話があちこちで起きてくるわけです。でもそれは自分としてはなんか違うなあというのもあって。とある著名のライターさんに話を聞いたんだけど、同じバンドに継続して話を聞き続けることができることって珍しいみたいで。例えば1回のインタヴュー×500組=500回と、5回のインタヴュー×100組とどちらがいいかなあと考えた場合に、どっちかというと前者のような動きをするライターさんが多いみたいですね。でも僕は多分後者なんですよ。シーンを追いかけていく、そのときどきの売れている作品、著名な作品だけを見ていくならば前者がいいと思うんですけどね。でも僕の場合って、そのバンドの音楽もさることながら人にもとても興味があって、そのバンドが成長していく過程に興味があって、それは就職活動のときの自己分析の延長みたいなもので、キャリアを積んでいくという過程がやっぱり面白くて。それに継続しているバンドって個々のドラマがあって、そんなところも含めてそのミュージシャンの作品、音楽につながっていることも考えると、やっぱり継続して見ていきたいなあと思うわけです。デビューしたてのバンドをずっと見ながら10年たってまたそこでお話とか聞けたらすごく嬉しいですよね。そういう意味では昨年だったか岡村詩野さんのくるりのインタヴューはすごく良かったんです。岡村さんはデビューの頃からくるりをずっと聞いてきた方なので。


大分話が脱線しましたけど、縁があったミュージシャンとはできる限り継続してお話を聞けたらなと思うし、応援していきたいと思っちゃうんですよね。もちろんそういうミュージシャンに出会えることってあまりなくて。「作品」が好きになると、ファーストアルバムは良かったけれど、セカンドはイマイチだったからさよならしてトーンダウン、みたいなことも往々にしてあるわけですけれど、「ミュージシャン」に興味を持つと、ファースト良かったけど、セカンドはいまいちだった、サードはなんか吹っ切れた感じがあってフォースは初期に戻ったなあ、みたいに作品に関係なくそのミュージシャンの表現活動を楽しめるようになる。まあ勝手な理想論かもしれませんが、僕にとってはもともと幅広く手掛けるリソースもないが故の現実解みたいなものなのかもしれませんけどね。


まあそんなわけで川本真琴さんのやぎOのお話に戻ると、3人のミュージシャンが牛や羊?の格好したり、寝袋に入りながらステージで演奏するという、なんだかミノムシみたいだなあとか思いつつ、若干カオスな世界、でも新年会だしいいよね!、といったノリでお客さんもあったかく見守りながら、そこから繰り出される歌の数々に感動したりするわけです。キテレツ大百科でもお馴染みの「はじめてのチュウ」のカヴァーなんて、あのサビのクスクスしたようなちょっとした叫び声の部分までこだわって再現していて、それだけですげーと思いましたもん。この曲のカヴァーもあちこちで聴いてきましたが、サビを完璧に再現しようとしていた人なんてなかなかいないわけで。。。どれだけ見た目は遊んでいても音楽に対しては真剣なわけですよ。あと、葛岡さんも川本さんも宮原さんもとにかく楽しそうでした。川本さんで言えば先月のクアトロのソロのステージも楽しそうでしたけど、それとはまた違ったリラックスした表情だったしね。そんなステージの3人を見て、仕事の疲れもふっとんだわけで。終演後は新年のご挨拶をしつつ、仕事の進捗をお伝えして帰りました。この日はなんとなくテンションが高かったので帰りにラーメン大盛り(味)濃い目(油)多め(麺)固めを食べました。来年もやぎOあったら今度は会社休んででも最初から見たいです(^^;


ポプシクリップ。でした。



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