ポプシクリップ。マガジン第8号

インディーポップZINE

ポプシクリップ。マガジン第8号/Popsicle Clip. Magazine vol.8(CD付)

発売日:2017年1月18日(水)下北沢モナレコード 店頭並びに全国通信販売※事前予約あり

著者:ポプシクリップ。編集部 

出版社:Pop Seeds Publishing

価格:1,500円+税 

JAN:4543807070099 

品番:PPV15-100

仕様:オールフルカラー 130ページ/音楽CD付

サイズ:A4 29.7 x 21 x 0.6cm

 

1/21追記 Amazonの音楽雑誌新着ランキングで1位になりました!

発売僅か1週間で初版分ほぼ完売、重版出来しました!

取り扱い店舗

・下北沢モナレコード(店舗限定初回特典付き/通信販売でも特典付きます)

・パイドパイパーハウス(渋谷タワーレコード5階)

・Amazon(通信販売)

★Pick up Artist

サニーデイ・サービス曽我部恵一、L⇔R、Alma-Grafe、杉本清隆(orangenoise shortcut) Swinging Popsicle、advantage Lucy、Plectrum、Small Circle of Friends 川本真琴、空気公団、YeYe、Jungle Smile、waffles、Lost Tapes Contrary Parade、婦人倶楽部、umbrella march

 

★音楽レーベル特集 What is a Music Label?

ピエール・バルー、牧村憲一、近越文紀、行達也、長門芳郎、岡村詩野 曽我部恵一、クボケンジ、藤島美音子、アイコ、森野誠一、沖井礼二

ポプシクリップ。マガジン第8号にご協力いただいた皆様
ポプシクリップ。マガジン第8号にご協力いただいた皆様

1.編集部が2016年に出会ったアーティスト・作品をパッケージ。

巻頭インタヴューは2016年の邦楽ベストアルバムとも名高いサニーデイ・サービス曽我部恵一さんの『DANCE TO YOU』、曽我部さんには表紙も飾っていただきました。カメラマンは主にWEBや雑誌等でライヴ撮影をメインに活動している塙薫子(はなわ かおるこ)、都内のスタジオにて撮影しました。

 

そしてデビュー25周年を迎えたL⇔R(エル・アール)は、黒沢秀樹さんに振り返りインタヴューを敢行、デビュー時の秘話からレーベルの移籍、活動休止に至った理由まで詳しく伺っています。なお昨年12月5日に脳腫瘍で他界された黒沢健一さんの追悼ページも。本邦初公開となる写真とL⇔Rのプロデューサー岡井大二さんからのメッセージも特別収録。そしてWITSレーベル主宰の牧村憲一さんが2013年に健一さん宛に寄稿したディスクレビューを追悼文に代えて特別に再収録。

 

またSwinging Popsicle、Northern Bright、Vasallo Crab 75らのメンバーが結成した新バンドのAlma-Grafe(アルマグラフ)を裏表紙に起用、シューゲイザーディスクガイドでもお馴染みの音楽ライター黒田隆憲による記念インタヴューのほか、彼らの初作品を2曲入りのマキシシングルでお届けします。写真は雑誌や広告をはじめ国内外で撮影を行い、複数のカメラメーカーで講師も務めている人気の若手写真家コムロミホさんによるもの。

 

20年のキャリアを持つベテラン勢、当誌では初取材となったPlectrum(プレクトラム)、空気公団、Small Circle of Friends(スモール・サークル・オフ・フレンズ)にはこれまでの振り返りインタヴューを実施、そしてJungle Smile(ジャングルスマイル)と、advantage Lucy(アドバンテージ・ルーシー)には各々の20周年記念ライヴの模様をフォトレポートと貴重な独占インタヴューでお届けします。

 

そのほか川本真琴、杉本清隆、Swinging Popsicle(スウィンギング・ポプシクル)らの最新作や近況も収録、ギターポップファン、インディーポップファンの期待に応えます。 若手ではそのコンセプトも人気となった婦人倶楽部、YeYe、スペインのギターポップバンドLost Tapes、中堅ではContrary Paradeにwaffles、umbrella marchにも取材。また昨年行った音楽イベント「POPS Parade Festival 2016」やスカート澤部渡のフォトレポートなど、編集部オススメのポップスバンドをピックアップしました。

音楽レーベル特集の目次
音楽レーベル特集の目次
音楽レーベル意識アンケート
音楽レーベル意識アンケート

2.特集 What is a Music Label?

今回の特集は「音楽レーベル」です。音楽レーベルの魅力や現状の課題、そして理想の音楽レーベルとは何なのかを探るためポップミュージック界隈のレーベル運営者やミュージシャンら計12人に取材を行いました。 最初に伺ったのは90年代、渋谷系ムーヴメントの真ん中で話題になり未だに根強いファンがいるTRATTORIAレーベルのプロデューサーの「牧村憲一」さんです。牧村さんには日本のポップミュージック史で音楽レーベルが果たしてきた役割とその変遷をはじめ、今まであまり語られることのなかったTRATTORIA/WITS両レーベルについてのお話を通してこれからの音楽レーベルに必要なことをお話しいただきました。

 

そして90年代の上記レーベル文化の影響を受け、今はChocolat & Akito、LUCKY TAPES、YeYeなどを擁する人気音楽レーベルとなったRallye レーベルの「近越文紀」さんと、昨年タワーレコード渋谷店で期間限定復活した伝説のレコードショップ・パイドパイパーハウス二代目店主の「長門芳郎」さん、音楽ジャーナリストで昨年Helga Pressという自主レーベルを立ち上げた「岡村詩野」さんには、各々に音楽レーベルを立ち上げたキッカケや実際に携わって感じたことについて伺っています。レーベルを始めた動機・キッカケは三者三様ですが、偶然にも共通点が見つかり、音楽に対する強い想いを知ることができました。

 

さらに先の牧村さんと、下北沢モナレコードを立上げ現在はタワーレコードで音楽レーベル事業に携わっている「行達也」さんによるレーベル対談も収録、音楽レーベルを実際に成功させてきたお二人が当時考えていたことや、思想や着眼点を知ることで、今後の音楽レーベルに必要なエッセンスを得ることができます。

 

一方で、ミュージシャンの立場から音楽レーベルはどのように映っているのでしょうか?音楽レーベル「ROSE RECORDS」を10年以上運営している「曽我部恵一」さんや、昨年クラウドファンディングで1,000万円もの資金を集め自主レーベルBoGen Recordsを立ち上げたメレンゲの「クボケンジ」さんには、主にミュージシャン視点で、過去の経験も交えながら語っていただきました。加えて当雑誌読者の皆さんにはお馴染みのSwinging Popsicleの「藤島美音子」さんとadvantage Lucyの「アイコ」さん、それにrisetteの「森野誠一」さんとTWEEDEESの「沖井礼二」さんらベテランミュージシャンの対談を通じて、メジャー・レーベルとインディーズ・レーベルの現場で何が起きていたのか、各々のメリットやデメリットを知ることで、今後の音楽レーベルに求められるものが何であるのか、学ぶことができると思います。

 

特集最後にお届けするのは、フランス発世界最古のインディーズレーベル「サラヴァ・レーベル」(SARAVAH)の主催者であるピエール・バルーさん。二度の経営危機を乗り越えて50年続いた音楽レーベルを率いてきたピエールさんには、レーベルを立ち上げたキッカケはもちろん、何故サラヴァが50年わたり世界中の人に愛されてきたのか、彼の思想・レーベル運営の美学に迫りました。昨年12月28日に他界されたピエール・バルーさんの、恐らく日本では生前最後と思われるロングインタヴューとなります。

 

先行して音楽リスナーにWebアンケートも実施しており、リスナーから見た音楽レーベルの必要性等について伺っているほか、主要音楽レーベルの認知度ランキングも公開、上記特集を通じて音楽レーベルの在り方を考えるための材料を提供します。

 

インタヴュー一覧

牧村憲一(TRATTORIA/WITS)、近越文紀(Rallye) 、長門芳郎(パイドパイパーハウス)、岡村詩野(Helga Press) 曽我部恵一(ROSE RECORDS)、クボケンジ(BoGen Records)、 ピエール・バルー(Editions Saravah)

 

プロデューサー対談

牧村憲一(TRATTORIA/WITS) × 行 達也(タワーレコード)

 

ミュージシャン対談

藤島美音子(Swinging Popsicle)×アイコ(advantage Lucy)

森野誠一(risette)×沖井礼二(TWEEDEES)

イベントフォトレポート。上記はPOP Parade Festivalの記事の一部抜粋
イベントフォトレポート。上記はPOP Parade Festivalの記事の一部抜粋

3.その他

イベントのフォトレポートや、毎回好評の音ゲーコラム、エレクトリックリボンericaさんによるアイドルコラムのほか、ザ・フレーミング・リップスの大ファンで世界中に遠征をしている和田礼加さんには6ページに渡ってリップスの魅力について存分に語ってもらいました。熱心な音楽ファンの心情と気持ちをリアルに映し出したコラムは、リップスのファンならずとも音楽ファンであれば頷けることばかりです。そして2016年に復活して話題となった宇多田ヒカルさんと小沢健二さんについて、音楽ジャーナリストの宇野維正さんによる独自の論考も収録、他では読むことのできない、熱心な音楽ファンに向けた一冊となりました。

 

 

4.BONUS CDマキシシングル

「Alma-Grafe Special Sampler」

アーティスト:Alma-Grafe

収録曲:01.三日月猫 02.揺るぎなきソウル

品番:PCMR0002

レーベル:miobell records

オフィシャルサイト:https://www.alma-grafe.com/

本誌には歌詞も掲載しています。お楽しみに。