こんにちは、ポプシクリップ。です。
早速明日発売の小沢健二さんの１９年振りのシングル「流動体について／神秘的」をフライングゲットしました。タワーレコード渋谷店店頭は建物の入り口、１階の真正面、３階の邦楽コーナーのエスカレーター降りたところなど、大プッシュしていましたよ。小沢さんは90年代に渋谷系の王子さまと言われていたそうなので、ある意味渋谷は本拠地だからかな、お店の推しがすごかったですね。
またタワーレコード店頭のPOP,つまり店頭の飾りつけはスタッフの直筆文章ばかり。普通はレコード会社やレーベルが準備する綺麗に作られた店頭サインや目立つパネルが多いと思うんですが、それがなく直筆サインってことはスタッフが一生懸命推したくてPRしてるってことだと思うんですね。（まああれだけ大々的に展開されていてユニバーサルの流通対策費が入っていないとは考えにくいけど、もしお店の判断であそこまでやったとしたら本当に心底愛されているってことですが、まあそんなビジネスなお話はいいのかもしれない）。僕はこの店頭にすごく愛を感じたし、それは昨年のSMAPベスト盤リリースのとき以上のものを感じました。
本題。
早速家でCDをステレオで聴いたんですが、実は最初聞いたとき音が何かおかしいと感じたんです。これは妻も同じことを言っていました。言葉よくないけど、音が全体的につぶされているような、奥まった感じがどうしても拭えなかったんですよ。
試聴環境はCDプレーヤーがDENONのDCD1500SE、アンプがONKYOのINTEC、スピーカーはDALIのブックシェルフタイプで決して悪くはないはずなんです。
小沢さんのヴォーカルがすごく奥に位置されていて、中高音域のヌケもあまりよくなくて。物足りなさを感じたんです。同じ環境でサニーデイ・サービスやスピッツ、X Japan、Swinging Popsicleやadvantage
Lucy、宇多田ヒカル、椎名林檎さんらを聴くとそんなことないんですけどね。いわゆるJ-POPに見られる音圧の問題かとも思ったけど、そうでもなくて。同じ環境で昔の小沢さんの作品を聴いたら大丈夫なんです。
うちのオーディオは女性ヴォーカルや男性でもハイトーン系ヴォーカルがよく聴こえるものを選んでいるので、小沢さんのように少し声が低めでリズムやグルーヴがメインの音楽には若干向いていないのかもしれないんですけど、それでも違和感があって。
フィリップスのミニコンポも持っているのでそちらで聴いたところやっぱり同じで。奥まって音がつぶれたような感じ、立体的ではなく少し平べったく聞こえました。好みの問題もあるんでしょうけど、僕はもう少し立体感のある音が好きなんですよね。
次にスピーカーではなくヘッドホンで聞いてみました。
クセが少ないと言われているオーディオテクニカのATH-PRO5です。ヘッドフォンなので通常であればヴォーカルが頭の中心にはっきり聞こえるはずなんですが・・・これでもヴォーカルは奥に位置しているように聞こえました。「流動体について」のギターソロの鳴りがイマイチだし、小沢さんが声をはりあげて歌っている部分も抑揚があまり感じられなくてね。
そこで最後にバンドの練習や音楽制作のときに使っているモニターヘッドフォンATH-SX1aで聴いたところ・・・めちゃくちゃ好みの音になりました。小沢さんのヴォーカルが前面に出てきたし、声をはりあげているところの抑揚もはっきりわかるし、勢いあるギターソロの鳴りも目の前で弾いているかのような迫力です。ストリングスもくっきりはっきり聴こえるし、真城さんのコーラスもとても気持ちよくバックから聞こえてきました。モニターヘッドフォンだから曲に使われている色んな音がわりとバラバラに分離されて聴こえてしますので、そこは好き嫌いが出ると思うけど、音が前に出てクリアかつ華やかになりました。
もう１つ、普段通勤中で使っているソニーのイヤホンMDR-EX650でも聴いてみたところ、これまたすごくよかった。こちらでもモニターヘッドフォンほどではないけれど小沢さんの声がくっきり前面に出てきていい感じでした。このイヤホンは低音の量が少なめなので低音重視派には向かないと思うけど、中高音域を華やかにしっかりと聴きたい人にはグッドです。
人によって音の好みは異なるので、何がいいのかという答えは一人一人異なります。ただ今回僕が思ったのは、せっかくの１９年ぶりの小沢さんの新作、やっぱり自分の好きな音で聴きたいじゃないですか？ 音が奥にひっこんでいてイマイチだと思ったり、なんか物足りないと思った方がもしいたら、スピーカーやヘッドフォンを変えることでかなり印象が変わることを伝えたかったんです。当たり前のことかもしれないけどね。
何度もヘビロテしますが、ぐいぐい身体にくる感じが心地よいです。
24日のミュージックステーションも楽しみですね。