2009.7.15 Wed. 高橋浩司(HARISS)presents 『HIGH FIDELITY vol.4』  高円寺HIGH

Swinging Popsicle 高円寺HIGH ライブ

今回のポイントです。

 

●新曲(a)SLOW STAR、Perfect Loop

●天使の声が響いた遠い空にマイケルの追悼カバー

●5人による分厚いコーラスのI just wannna kiss you

●激ヤバにカッコイイ Joy of Living

 

と毎回おんなじこといってますが、最高!でした。

 

 

約5ヶ月ぶりの高円寺HIGHでのライブ。

東京はとても蒸し暑くタオルでぬぐっても次から次へと汗が流れてくる。

 

OPEN前の18時半過ぎに会場についたがまだ誰も来ていない。

入り口には写真にあるような看板がたっていた。視線を上から下まで動かしていくと最後にSwinging Popsicleとおなじみの文字を見て一安心する。今日の出番は最後なのかなあなんて思いながら入り口を見るとスタッフの人たちが準備をしているのが見える。

一人でつったっていることに違和感を覚えながら待っていると女性のお客さんがやってきてあたりを見回している。お互いにどこに並んでいいのかわからないがなんとなく一定の距離をおいて携帯をいじったりしてひまつぶし。そうこうするうちにお馴染みのポプシファンの方もひとりやってきた。


挨拶をして談笑をしていると見覚えのある2人の男性が会場にやってくる。ベースの平田さんに今回のライブの主催者である高橋さんだ。入り口で平田さんに挨拶をしながら今日の出番は何時ころなんですか?と聞いてみると「今日は最後なんだよね」というこたえが返ってきた。またラジオの話をふってみると「いや~とりとめもないバカ話で申し訳ない」と高橋さんと一緒に笑いながら、ライブハウスに入っていった。


19時になりOPENする。最初にローソン等のチケットを持っている人が呼ばれ、続いてポプシなど出演者のHPで予約した人という順番だ。

入口をとおり地下への階段を下りていく・・・地下2階に会場に入るとそこには椅子があたり一面に敷き詰められている。HIGHではスタンディング以外経験したことなかったのでちょっと新鮮。ふと前回のライブでシマッチがアコースティックでやると話をしていたことを思い出しながら、少し迷いつつも前のほうに座る。あたりを見ながらビールを飲み、適当にひまをつぶしているうちにライブがはじまった。ポプシの前の3バンドについては割愛するが3番目の出演者のときに少しヤジがうるさくて曲に集中できなかったのは頂けなかったな。


アリーナに置いてある40席の椅子は満席でした。また後ろにも30人近くの人が立っていて計約70人のお客さんがいました。HIGHでこんなに大人数なのは初めてです

 

21時半をまわりようやくポプシ(Swinging Popsicle)の出番だ。

出てくるときのBGMはなんと The Jackson 5 の「BEN(日本名:ベンのテーマ)」だ。先日亡くなったマイケルの追悼の意があるのだろう・・・・選曲はミネコさんだろうか?・・なんて考えている間に、けっちゃんを交えて4人で登場。衣装はうる覚えで忘れてしまった・・・・ミネコさんは白地にブルー系の花かなんかの模様が描かれたワンピースにレギンス。ヒラタさんは確か黒っぽいTシャツにジーンズだったような。シマッチは・・・ジーンズを履いていたと思うけど思い出せない・・・(^^;


ステージにも椅子が並んでおりメンバーはそこに座る。けっちゃんはパーカッションでコンガに囲まれたステージ左後方に座った。他にもウインドチャイムなども用意していていつもと違うセッティングに早くも興味をそそられる。

 

一瞬の間のあとけっちゃんがリズムよくタンバリンをたたき出す。そしてシマッチの聴きなれたギターソロが重ねあってはじまったのはスマガの主題歌でもある(a)SLOW STAR だ。アコースティックセッションでこの曲をやるとは思ってもいなかったので予想外。ただこの曲ギター1本はやっぱり辛いのかな、イントロのギターがかっこいいんだけど、ちょっと浮いてしまっている感じがしてしまった。アコースティックセッションだったからなおさら気になったのかも。JCBホールのときのように2本あると違和感なく聞けるんだけど、こればかりは仕方ないんだろうけどね。ただいつもは少しかき消されがちのAメロ、Bメロでのヒラタさんとシマッチのコーラスワークがいつも以上に綺麗だったし、間奏のミネコさんの声とギターのバッキングがとてもシンプルで美しくてそこに続くサビのコーラスもとても心地よかった。またけっちゃんのタンバリンが終始小刻みで曲にアクセントをつけてくれていたのはいうまでもない。

 

ちなみにお供のの楽器はシマッチがいつもの水色のエレキ、平田さんは茶色のベース、そしてミネコフは定番のギブソンのアコギだった。

 

「どうもこんばんは、スウィンギングポプシクルです。よろしくお願いします」と挨拶。

ここでシマッチがモニター音量を調整してもらっていたかな?そして「じゃあ次の曲はPerfect Loopという曲です」とミネコフがいい終わらないうちに2曲目がはじまった。


この曲をライブで聴くのはJCBホールに続いてまだ2回目。おのずと気合をいれて?聞いてしまう。アコギバージョンだとひとつひとつの音やコーラスの動きがよくわかるのがいい。こうやって聞いてみると意外にシンプルな曲の構成なんだなと気づいたり。ベースの動きはシンプルにおさえられながら、一方間奏のギターソロはこれまでのポプシではあまり見られないもので、激しい指の動き、つまりシマッチのギタープレイを楽しませてもらった。主題歌ということもあってわかりやすい楽曲構成にしたんだろうなあと思う。またこの曲は間奏にポプシの某楽曲のドラムロールがサンプリングされてるんだけど、けっちゃんはコンガでそれを見事かっこよく決めてくれた・・・ただコンガだとどうしても音の迫力にかけるのでやっぱりこの部分はスネアドラムで聞きたいなあ。エンディングで「All right」と叫ぶところがあるんだけど会場の雰囲気を察して見送り。スタンディングでみんなで叫んだら気持ちいいのになあと思うのでワンマンの時はこの曲をChocolate~同様立ってやりたいね。


ここでMC。

「今日は僕の直属の・・直接の先輩である高橋さんのイベントに出れてうれしいです」と平田さんが話すと早速ミネコさんが「直接?の先輩って・・・?間接の先輩ってあるの?」とつっこむ。「なんていうのかな?同じ大学同じサークル・・・高橋さんとはこの間ラジオにおじゃまして楽しいひとときが過ごせたので、今日のライブも楽しみに待っててください」と平田さんに続き「最後までいてくれると面白いことがあると思うんで」とミネコさん。「じゃ次はすごく暗い曲をやります。・・遠い空」。


シマッチのカウントではじまった遠い空。去年の11月のライブ以来かな。

久々のこの曲、ミネコフの声がとても美しくて綺麗。サビの手前からサビに入っていくところは秀逸ですごく声が伸びていて聞き惚れた。

LOVERS~の時ほど神がかったところまでではなかったけど、ミネコフがとても気持ちよさそうに歌っていて、特に3回目のサビの前のソロは鳥が鳴くような、少しさびしげでどこか儚いなんとも言えない歌声に酔いしれてしまったのは私だけではないだろう。今日の一番の聞かせどころの歌だった。またこのときの平田さんのベースもとても気持ちよかったなあ。

この曲ではけっちゃんはカホンを主に使っていましたね。この楽器はドラムではないけどスネアなどドラムに近い音が出るからアコギセッションにはもってこい。とても気持ちいいリズムを叩いてくれました。

 

 

ここで長めのMCに。

 

ミネコフ「では、ここでですね・・」

会  場「アコギ持つ?」

ミネコフ「ヘッ?アコギは・・持たない(笑)」

    「えースペシャルゲストを・・・呼んじゃうよ♪はい、じゃあ来てください」

会  場 オォー

平  田「高橋浩司さん」


うぉーという大歓声(ヤジ?)の中、ハリスの高橋さんが登場!しかもドラムの椅子に座ったあといきなりその場でバスドラをうちはじめ、シマッチがそれにギターであわせ最後に平田さんがベースを重ねるもんだから、これはセッションをやるのか?・・・・と思ったら途中でやめちゃって残念(笑)

予想外の会場からのかけ合い(ヤジも多数あったが)にメンバーもノリノリだったみたい。


高  橋「無事4回目のイベントを迎えることができてうれしいです、ありがとうございます」

 

ミネコさんのトークが続きます。「えっと高橋さんを迎えるにあたって今回も曲を選ぶときにまあどうしようかみんなで悩んだんですが、最近色々悲しい出来事があったりして、何か自分たちが想った人が亡くなったりするとHEAVENで追悼するんだけど、この間ライブをやったときにはプロレスの三沢が亡くなったんで、平田さんがすごく好きなんでHEAVENを演奏しました。今回は’ビッグスターorスーパースター’のマイケルが亡くなったということでHEAVENをやろうかという話になったんだけど、だったらいっそのことマイケルの曲をやろうじゃないかと。・・・と思って選んだのが I will be there というジャクソン5のときのまだ可愛かったころの曲をやってみたいなあと思います。みんなで追悼しちゃいましょう。」となんとマイケルのカバーをやってくれることに!会場も盛り上がります。

その前に「ビッグスターorスーパースター」という言葉で爆笑しちゃいました。私の周辺以外にもあちこちから笑い声が聞こえていて、みんなWEBラジオ聴いてることがよくわかる。まだの人は下北オンラインで早く聞きましょう!

はじめて聴いたポプシによるマイケルのカバー。ミネコさんと高橋さんがかけあいながら歌ってくれました。この曲Bメロとかサビのキーが高いんだけどなんなくこなすミネコさんに脱帽。とっても綺麗に響いていました。マイケルの歌い方とは全然違うんだけどそんなの気にならないくらいに素晴らしかった。


演奏が終わり、ミネコさんが「高橋浩司に拍手ー」とやると「ありがとう・・・でも言われたのほんとついさっきなんだよね」と高橋さん。そうそう「実は今朝リハがあって、ちょうどこの曲をリハしてたんですよね。そこに高橋さんが来られたんでその場でいきなりマイクを渡して入ってきたとたん歌わせたんですよ」とミネコさん。「そうすごいよね、それがステージ上でちゃんと発表されるんだもんね、よかったなあオレ」と高橋さんがいうと、「(でもリハのとき)最初でたらめに歌ってたんですよ、歌詞でコーラを飲みたいみたいなことをいっていたんだよね」と平田さんが暴露すると、「でもそんな飲みたかったわけじゃないんだよね」と高橋さん、「結局ね」とミネコさんがあわせます。そんなノリツッコミ掛け合いがとても楽しくて、会場からも「最高ー!」と歓声が何度もあがりました。

ここで平田さんからお知らせが。「今度高橋浩司さんをお迎えして440でワンマンやりますんでよろしくお願いします」というと「えー全力で曲を覚えますんでよろしくお願いします」と高橋さん、会場はまたもや笑いにつつまれました。高橋さんって結構Mでつっこまれキャラみたいです。


「じゃあ次は先輩が好きな曲やります」と平田さん。

以前 BASEMENT BARでも話していましたね。I just wanna kiss you です。


今回のとても豪勢でよかったんです。それはけっちゃんと高橋さんも一緒にコーラスをやってくれたから。ハモリがとても分厚くなってなんというか曲の世界観がより広がっていくような感じでした。コーラスだけじゃなくてサビにも2人は参加してくれて、5人で歌う I just wanna kiss you if i was there baby♪を聴いたときはゾクゾクっときてしまって。何回も繰り返されるけど、いつか終わってしまうこの心地よいメロディに心うたれました・・・・


この後のMCではダブル高橋ということで、ハリスの高橋さん、ゴメスの高橋さんの紹介がありました。なんでもゴメスのけっちゃんが「良い高橋さん」そしてハリスのほうが「悪い高橋さん」なんだそうです(^^;

 

けっちゃん「今日はじめてお会いしたんですよ、高橋さんに。多分私のほうが悪いと思います。むっちゃいい人でした」

平田「ああ、人柄とかじゃなくてね」

ミネコフ「もうちょっと長くいると色んなところが見えてくるんだよね」

高橋「藤島なんか大体オレと10分いるといやそーな顔してくるから、10分が限界みたいなんだよね」

ミネコフ「なんか不運なことが沸き起こるというかねえ(笑)」

高橋「不運て・・・・・」


と後輩からも全くフォローされない高橋先輩でした(笑)

 

続いて平田さんから「急遽8月23日のロフトに出演することに決まりました!よろしくお願いします。28日はキュマバロウのイベントでここでやります。高橋さんを迎えてやるんでこちらもよろしくお願いします」とまたもやサプライズライブ情報がありました。

最後にミネコさんから「ありがとうございました。次で最後の曲です。Joy of Living」


それはなんとスネアに合わせてシマッチのディストーションをかけたギターがギューンとうなるイントロからはじまった。こんなカッコイイJoy~は今まで聴いたことないしありえない!

あっという間に心をわしづかみにされた私たちはもうメロメロです♪しかも今回はけっちゃんのコンガにタンバリンなどパーカッションが絶妙なタイミングで入っているのでこの曲のもつ楽しい世界がどんどん広がってもうアドレナリンがとまらない。平田さんの1番と2番の間に登場する小粋なベースのメロディとか、シマッチのギターソロもかっこいい。ミネコフに至ってはスキャットをあちこちにいれたり、ところどころ叫んだりもう自由気ままに歌っているいわゆるジョニ・ミッチェル状態(勝手に命名!)に。高橋さんもずっと口ずさんでいたしね。これぞライブの醍醐味ですよね、ホント。見ていて聴いていてこんなに気持ちよくなれるって素敵なこと。最後のエンディングは頭真っ白状態で。ライブを心底エンジョイさせてもらいました。ポプシサンキューイエーイ!


終わった後アンコールをしようと思ったのですがすぐにライトがついてしまいBGMも流れはじめて断念せざるを得なかった。ってかもう22時半だし・・・・まあこのJOYを聞いたら十分満足ではあるんだけど、この5人のライブをもっと楽しみたかったのが本音。このダブル高橋でまたライブやってほしいなと思った。シマッチ・・・今回MCの出番なかった。ワンマンでは頑張って(笑)


帰りに物販コーナーに立ち寄って「Go on」と持っていなかったバッジを1個買いました♪

JCBホールで買いそびれたんだけどね。最近ポプシのCDをライブ会場で買うと特典のサイン入り写真がついているんようで・・・ということで見事つられてしまったわけです(笑)といってもまだ2枚目。3枚持っているCDもあるからかわいいもんです。また落ち着いたらサイトでも紹介していきますので楽しみにしていてください。気になる人はライブに足を運んでね!

 

 

しかしこれだけライブ行っても毎回いろんなことが起きて楽しいんですよね。

今回も遠方からわざわざ遠征してきたファンの方が来てよかった!本当によかったと嬉しそうに話してました。遠方から新幹線で、しかも対バンのわずか45分程度のために、来る前にはどんなライブになるかなんてわからないじゃないですか?

でもポプシが与えてくれる感動に期待をして、それはみんなそうだと思うんだけど、そしてそれにこたえてくれたってことでますますポプシが好きになって、ライブが楽しみになってくるんですよね、不思議だけどホント幸せなことです。

 

 

ただひとつ今回苦言を言うとしたらヤジを飛ばしてたお客さんがいたことで、ちょっと嫌だったかな。MC中だけならまだしも歌っている途中でもステージに向かって大きな声で話しかけたりするのはいかがなものかと思う。メンバーもMC中に話しかけられて対応にとまどった場面がなんどかあったし、それはポプシだけじゃなくて他のバンドが演奏しているときも同じだった。ヤジをとばしながら騒ぐライブもあるのは知ってるけど、今回のような対バンイベントの場合は色んなバンド、お客さんがいるんだから通り一辺倒なやり方ではなく違うやり方で場を盛り上げて欲しかったなあと思う。


さあ1ヶ月ほどあいちゃうけど、次回は8年ぶりの新宿ロフトですよ。

次回はどんなサプライズが待っているのかワクワクします♪

 

 

setlist

 1.(a)SLOW STAR

 2.Perfect Loop
 3.遠い空

 4.I will be there(The Jackson 5のカバー)

 5.I just wanna kiss you

 6.Joy of Living



約6,600字

written by ぱすてるバッジ