MEET MUSICVol.29 山口剛幸 ハックルベリー・フィン

 

 

 

 

selected by 山口剛幸(ハックルベリー・フィン)

鍵盤奏者3枚。


──オススメの名盤を3枚教えてください。

 

ハックルベリー・フィンでBASS弾いてる山口です。

お薦めの盤3枚という事でしたが、やはりなかなか絞るのは難しいですね。

このMEET MUSICを見てみると他の方も同じ盤でかぶったり…

なのでギターポップのサイトなのにギターという枠を外し、マニアック過ぎるのも

どうかと思うので、比較的聴きやすい3枚を選んでみました。

 

 

1枚目

Ben Folds Five Ben Folds Five |

1995/10/09 release

Ben Folds Five

Ben Folds Five(ベン・フォールズ・ファイヴ)

 

デビュー時に衝撃を受けた。今でも振り返る名盤。

普遍的なメロディーでありながら演奏形態は斬新。

 

当時ピアノトリオと言えばJAZZの世界でした。キレイなピアノに絡む歪んだベース、そして味のあるコーラス。

 

時にBILLY JOEL、QUEEN等々、吸収力の凄さを連想させるアレンジも◎です。

                  

 

 

 

 

 

 

 

2枚目

Little Criminals [CD, Import, from US] ランディ・ニューマン

1987/10/30 release

Little Criminals

Randy Newman(ランディ・ニューマン)

 

上記BEN FOLDSが影響を受けたアーティストの一人に挙げていたRandy Newman。

 

初めて聴いたのはサク(ヴォーカル:サクマツトム)が「良いよ」と言って持ってきた1枚だった。


社会風刺とジョークがキツい事でも知られているので、楽曲よりもその辺りBEN FOLDSが影響を受けているのかな。

                  

Randy Newmanは結構暗めなALBUMが多いけど、この「Little Criminals」は比較的明るめです。

3枚目

Tin Man Was a Dreamer [CD, Import, from US]ニッキー・ホプキンス

1995/02/21 release

※オリジナルは1973年

The Tin Man Was A Dreamer

Nicky Hopkins(ニッキー・ホプキンス)

 

初めて聴いたのは高校生の頃。

Rolling Stonesでの鍵盤サポートが有名かも。

 

この人のグルーヴが独特なのか、聴くとやはりこの年代のStonesが頭をよぎる。

ソロアルバムとして知られているのはこの1枚だけなんじゃないかな。鍵盤奏者は皆幅広くジャンルなんて関係無いのが良いです。

 

                  

 


 


 

──名盤との出合いで印象的なエピソードなどがあれば。

 

1枚目に選んだBEN FOLDS FIVE。まだネットも無く、ラジオと雑誌と外資系CDショップにしか情報源は無い時代。当時ラジオから流れてきた「Jackson Cannery」に、これは!と思った時、来日公演はSOLDOUT。まだ日本盤の発売前でした。1995年。やっと追加公演が決まった時、今は無きON AIR EASTに観に行きました(現O-EASTですが当時はだだっ広い平屋)。まさか数年後に自分が同じステージに立つとは思いもよらなかったです。

 

 

 

──リスナーに向けて一言お願いします。

 

ギターPOPのサイトなのに鍵盤弾きばかりを。Rockn' Rollの創始者Chuck Berryの映画「Hail! Hail! Rock and Roll」の中でKeith Richardsが「ChuckはJohnnieのピアノをパクった」という発言をしていて、ハネたピアノフレーズをギターに置き換えた事からRock n' Rollが始まったという事が伺えます。ギターPOPしかり、誰もがお気に入りなアーティストの源流まで辿っていくとChuck Berryまで行き着くのかも?そしてハックルもストレートな8ビートが苦手で、ハネた曲が多かったりします。

 

 

 

 

──ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

山口剛幸

(ヤマグチ タケユキ)

ヤマグチタケユキ

幼なじみのサクマツトムと、実弟の山口幸彦と一緒にスリーピースバンドであるハックル ベリー・フィンを結成。(埼玉県草加市出身)。97年頃から下北沢、渋谷を中心に東京でライブ活動をスタート。Vo.サクマの「風景が思い浮かぶ」ソング ライティング、スリーピース編成とは思えない「彩り豊かな」アレンジと山口兄弟のコーラスワーク、でも実は「ロックな」ライブパフォーマンスには定評がある。99年AjaRECORDSよりマキシシングル「冒険」をリリース。01年キングレコードより「ハリケーン」でメジャーデビュー。その後も精力的に自主企画イベントなどライブ中心の活動を行い、06年11月には3枚目のフルアルバム「Traveling」をSolaris Recordsより、リリース。

最新作は2009年7月に発売した6曲入りのミニアルバム「Bootleg EP#3」。

 

 

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掲載日:2012年5月30日

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