いよいよ今週末から牧村憲一さんが主催する音学校がスタートしますね。もうね、とても楽しみなんです。先週末くらいから、ふとあるごとに何を学ぼうかなあとワクワクがとまりません。。。僕だけかもしれないけど。
僕が楽しみにしている理由が三つあります。
一つ目は牧村憲一さんが主催されているということ。僕が書くのも大変おこがましいのですが、牧村さんと言えば日本のポップス史を作ってきた方で、音楽業界における牧村さんの功績は大変大きいのです。吉田拓郎さん、山下達郎さん、大瀧詠一さんら大御所の制作やプロデュースなどに関わられてきたほか、僕の年代の方にとってはトラットリアレーベルとWITSレーベル、フリッパーズ・ギターとL⇔R、結果として起きた渋谷系と呼ばれるムーヴメントの立役者でもあると言った方がわかりやすいでしょう。
最近ではカメラ=万年筆や、この前イベントに出てもらったスカートの澤部さんまで、幅広い年代のミュージシャンと関わりを持って来られたかたです。そんな方から直接学ばせてもらえるなんて、一生で今しかないんじゃないかと。僕のように主に90年代後半から10年代にかけて音楽を聴いてきた人間にとって、この機会を逃すことは考えられません(笑)
二つ目は制作からプロモーション、自分で作って自分で売る、「売り方」まで含めた知識が学べそうだということです。これは私見なんですが、売れてる音楽やバンドとそうでない音楽やバンドの一番の違いが何かを考えたときに、そこには優秀なマネージャー、プロモーションに関する知識経験、それは人脈も含めてですが、がいるかどうかがとても大きいと考えています。(ミュージシャン自身が担う場合もあります)。
若手の人気バンド、安定したファンを抱えるベテランバンドを取材させていただく中で、CDが売れているバンド、長く活動を続けられているバンドに、ある共通するものを見つけたのですが、それをさらに深めることができるのではないかと。
今はインターネットとソーシャルメディアのおかげで、低コストでプロモーションできるありがたい環境ですが、だからといってサウンドクラウドやYouTubeに音源や映像をアップする、それだけではダメなんです。置くだけでは。届けないと。
音楽に限らず売れている商品やサービスなどを見ると、そこには注目を集める何かしらの要素と、それを伝える、伝わるような仕掛けが意図的にしろ、偶然にしろ存在します。年間数百ものバンドが出てきても10年後に残るのはほんの数%という現実を見ても、やはり売り方というのはとても大事でそこを学べるのは本当にありがたいのです。
ただ、僕が理想とするのは大ヒットというよりも長年売れるというか、固定ファンが着実につくような売れ方。先日発売した音楽冊子「Popsicleclip Paper+
vol.5」の編集後記にも書いたとおりです。長年愛されるような音楽、バンドを応援、サポートしていけたらと思っています。
三つ目は、というよりこれが一番大事なのですが、僕にとって今まさに必要なことが、学べそうだからです。
もともとミュージシャンのお役立ちができたらと思って活動しているポプシクリップ。ですが、今後の自分の目標として第三者の立場はもちろんのこと、ミュージシャンと一緒になってより深く貢献することを考えています。
偶然にもとある新バンドのマネージャーをやらせてもらうことになって年内にはレコーディングを、来年には音源リリースを検討しています。まさに自分の手で自分の尊敬するミュージシャンを売っていくという、ありがたく幸せで、そしてとてもプレッシャーな日々が待っているのだろうと。
僕はそのバンドを多くの方に知ってもらいたいし、その音楽を一人でも多くのリスナーに届けたいし、心底売れてほしいと願っているのですが、今の僕には音楽業界での知識と経験が不足しています。だからそれをどうにかして補わなければならなくて、今回の講座がその一つになるのではないかと期待しています。
とはいえ、まだ始まっていないのでどこまで学べるのかはわかりません。。。僕の期待する実践的な内容になるか、そこは冷静に見ています。
本日、ゲストに高野寛さんを迎えられた無料イベントを見てきたのですが、面白かったので、期待したいですね。ちなみに今日の講座の中で一番印象に残ったのは高野さんが話していた、「日本では35歳になると音楽を聴かなくなる」というお話でした。音楽を聴く習慣がアメリカなどとは異なっていると。僕も以前ブログで同じようなことを書いていて、最近気になっていたテーマだったので、そこを今後どうやったら変えられるのか、聴いてもらえるようになるのかは考えていきたいと思います。
そういえば座学の講座はまだ受付ているみたいです。
これだけ書いておいて、初日は友達の結婚式で参加できないので、2講座目から参加するポプシクリップ。でした。先生方、受講される皆さん、よろしくお願いします。