MK日記。-バンドの音楽の届け方を考えるために取り組んだ二つのこと。


久々のMK日記。


今日はこの数ヶ月取り組んでいたことを少し書きたいと思います。

参考になるかわかりませんが(笑)


6月から7月にかけて僕は「音楽の届け方を考えるための材料集め」を行っていました。


少し前のブログでデモ音源があがってきたので試聴会を行ったと書きましたがその延長です。ここで検証というか、確認をしたかったことは主に下記でした。



1.バンドの音楽が響きそうな人たちは普段どんな音楽を聴いている人たちか

2.バンドの狙いがちゃんと音楽から伝わっているか

3.バンドの音楽をプロの厳しい目から見てもらったらどういう反応が返ってくるか




<1について>


試聴会の結果をメンバーにフィードバックしたところ、大変興味深く聞いてくれて、あれはどうなの? これはどういう意味? と色々な質問意見が出ました。試聴会のときは主に30代から50代で、しかも音楽に詳しい方々に聴いてもらったんですが、


・男女混成ヴォーカル、特に女性ヴォーカルの評判はかなりよい

・演奏力に対する評価も高い

・圧倒的なコーラスワーク


といった点が主に評価されました。あとライヴハウスよりもカフェやレストラン形式のライヴが似合いそうという意見がたくさん出ました。これは想定していなかった発見でしたね。一方で厳しい意見もたくさんあって、今の時流とマッチしていない音楽のため、売れるとは思えないとか、曲が長い割にアレンジがありきたり、といった意見もありました。ただある程度は予期していた感想、意見が大半を占めていました。


そこでヒアリング対象を変えて20代未満の若い人に聴いてもらうことにしました。知人に頼んでデモ音源とアンケートを送って何人かの方に聴いてもらったんですね。そうしたら違う反応が返ってきたんです。メンバーが目指しているのはジャンルで言えば、ブラックミュージックなので、J-POP中心に育った若い世代には新鮮に聞こえるんじゃないかと。結果はいいコメントも厳しいコメントも色々でした(笑)。メンバーにとっては大変参考になったようです。




<2、3について>


試聴会のアンケートの結果からもある程度拾えたのですが、より詳しく聞きたいと思って、次に知り合いの音楽プロデューサーに聴いてもらうことにしました、ダメ元で。


顔は知っているものの、音楽を聴いてもらってアドバイスをもらうなんてそんな大それたことを僕のような立場の人間がやっていいのか、というのはあるんですが、そこは悩んでいても仕方ないのでね(笑)。


早速メールで相談したところ、大変丁寧なアドバイスをいただくことができたんです。以前ポプシクリップ。で仕事をさせてもらったこともあるベテランのプロデューサーでした。歌詞やリズム、アレンジについて厳しい指摘をたくさんもらうことができたんです。これにはメンバーもかなり喜んでくれました。メンバーが曲を作りながら悩んでいたことをズバリ指摘してもらえたのがよかったようです。僕からするとわりと厳しいコメントのように思えたので、メンバーの反応が心配だったんですけどね(笑)。


皆さんからもらったコメントなどを踏まえて、メンバーはまた録音することになりました。自分たちがやろうと思っていることがまだ表現しきれていない、突き詰められていないと感じたから。そして出来上がったらまた聴いてもらいたいとも話していました。


そうそう、一連の調査をしたからといってメンバーの音楽性を変えよう、売れそうな音楽にしようということは一切やっていません。あくまで第三者にどのように聞こえるのかを提示して、メンバーが表現したい音楽をやる上でのプラスになるような活動にしています。


今回の調査がなかったら、そのままリリースをしていたかもしれなかったのですが、メンバーが気付きを得て、更に自分たちの音楽を突き詰めようとプラスに考えてくれたのはよかった。

 


マネージャーってこんな感じでいいのか、よくわからないけど頑張ります。



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