謹賀新年2021 -2020年を軽く振り返ってみた

2015年のお正月にスマホで撮った写真。今年のお正月は自宅にこもっていました。
2015年のお正月にスマホで撮った写真。今年のお正月は自宅にこもっていました。

あけましておめでとうございます。

ポプシクリップ。です。

 

2021年が始まりました。どんな一年になるのか、とてもワクワクしてはいるけれども、その前に2020年がどんな一年だったかを振り返ってみることにしました。くどくど書いたからかなりの長文ですけど。

※1/2 14時 色々と加筆修正しました

 

 

目次みたいなもの・・・

0.働き方とか変わったよね

1.ポプシクリップ。の取組み

2.ミオベルレコードの取組み

3.POPS Paradeの取組み

4.音楽パブリシストの取組み

5.2021年について

POPS Parade vol.30終演後にパチリ。下北沢にて。来年(今年)もいい一年にしたいですね。
POPS Parade vol.30終演後にパチリ。下北沢にて。来年(今年)もいい一年にしたいですね。

0.働き方とか変わったよね

ご存知のように僕はパラレルプロボノワーカーという働き方をしているんだけど、プライベートについてはコロナの影響が軽微で済んだ方でした。会社は1Qこそは緊急事態宣言のあおりを受けて売上が半分以下になり大変だったんだけど、2Q以降の業績は多少持ち直したこともあって。その代わり例年以上に会社仕事に忙殺された一年でした。残業が半端なかったし。

 

そのため音楽に携わる業務時間の捻出が思ったほどうまくできなくて、そういった面では精神的には辛かった。まあ仕事があるだけありがたいことではあるけれども、40歳も過ぎていて残りの人生の方が短くなってきているから、なるべく自分がやりたいことに時間をかけたい想いが強いし、音楽の作業する時間が取れないことがストレスで仕方なかった。

 

2020年はみんながさんざん書いているように新型コロナウイルスの発生に伴い、見えていた景色、見るつもりだった風景が変わり、生活も変わった一年でしたね。それはポプシクリップ。/ミオベルレコードにとっても大変なものでした。何故かというと、これまでオフライン、つまり店頭やライブなど、リアルの場でのプロモーションを中心にやっていたから。ネットのプロモーションや通販でもある程度は売れるけど、その前提としてリアルの場でアーティストや作品と触れてその熱量が伝わってネットで売れるという感じで。

 

特に2月以降、予定していたプロモーションができなくなったのは痛かった。出版もレーベルも売上は前年の半分以下に落ちこんで、きつかった。「Time Has Come/Sing to the Stars」も「ポプシクリップ。マガジン第11号」も制作費が結構かかっていたから売らなきゃと焦っていたんだけど・・・投資する余力がどんどん減っていって・・・。GW明けはかなりやばくてポプシクリップ。マガジン第11号の印刷費が捻出できなくなっていてマジピンチでした。それでもなんとか調整して印刷費用を工面、マガジン発売に合わせて「ポプシクリップ。ダイレクトストア」を立ち上げた。そこである程度売れたおかげで、なんとか持ちこたえることができた。立上げの経緯はストアを始めたときに書いたので、興味ある人は読んでみてください。

 

 

・公式直販サイト「ポプシクリップ。ダイレクトストア」開設にあたって

https://www.popsicleclip.com/2020/05/24/diary00030092/

 

 

あとプライベートでは引っ越しをしました。マンションの契約が切れるタイミングだったので。

13年ぶりの引っ越し。車で10分、二駅離れたところに引っ越しただけから、そんなに変わったつもりはなかったんだけど、実際の生活は大分変わりました。以前は駅から15分近く離れていたんだけど、新居は駅から5,6分と近くなり近くにスーパーがたくさんあって便利になったのと、念願の自分の部屋が持てたので、レーベル業務なんかもすごくやりやすくなった。今まではちょっとしたものでもAmazonで買っていたけど、ホームセンターもあるから歩いて大概のものは買いに行けるようになったし。やることは変わらないんだけど、スタイルは大分変った気がする。よりDIYの嗜好が強くなったというか。

 

 

昨年ずっと考えていたのは「ポプシクリップ。やミオベルレコード、僕らにとっての新しい日常、ニューノーマルって何だ?」ということ。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中で僕らスタッフがやるべきことは何なのか、それを考え続けた一年だったんだけど、結局コロナ前でもコロナ後でもやりたいことは変わらないんだよね。

 

 

・自分がいいと思う音楽を紹介する場を作る

・サポートしているミュージシャンのベースキャンプになる

 

 

「新しい日常」って言われてもさ、目的は何ら変わることなくて。実現するための手法や手順が少し変わるというか、そんな感覚。ただ僕の場合は新規事業やサービスを立ち上げる仕事をしていることもあってか、多少の変化を変化とも思わないような人間なので、その辺の感覚は少しズレているとは思う。保守的な人からしたら大きな変化と思えることが、僕にとっては変化とは思わないことが多いからね。

 

働き方でいえば「オンラインでの打ち合わせ」が増えた。会社仕事も音楽仕事もどちらもそう。コロナ前はスタバやマクドやルノアールといった喫茶店に集まってリリースの計画を考えたりプロモーションどうする?といった話をしていたんだけど、昨年はほとんどオンラインで打ち合わせをした。ZOOMやメッセンジャーアプリを使ってね。お金もかからないし資料の共有も簡単にできるから、とても便利だったし効率的だった。ちなみに会社仕事では朝から晩まで一日に7,8回SkypeやTemasでMTGなんてのもざらで夜になってからようやく自分の仕事ができるといった状況でした・・・。うみゅ、プロジェクト多数抱えていると在宅結構きついね。

 

例えば昨年レーベルにジョインしてもらったHAPPY EVER AFTERはその典型。一番最初の顔合わせを兼ねた打ち合わせこそは、渋谷の喫茶店での対面だったけど、あとはほとんどオンライン。日々の状況報告はLINEグループやメールで済ませて、ディスカッションをしたいときに1,2時間ZOOMで打ち合わせといったことを何度か繰り返した。乃木坂ソニー酒井さんのところでのマスタリングはもちろん対面でしたよ。

 

あと昨年はサポートスタッフが一名増えました。

会社の後輩なのだけど、音楽が好きで手伝ってくれることに。スタッフ一人当たりの稼働を減らし、分散させるためにもその方がいいかなと思って。これで一応5人体制になりました。相変わらずほとんどの業務は僕がやっているけど、いくつかの作業を案件毎にわけることで同時進行で進めやすくなったんだよね。東京1人、千葉1人、神奈川1人、大阪1人、仙台1人。それと昨年末にもう一人参加したいというライターさんがいてね。まずは一本原稿をお願いしてみて、それでお互いによかったら続けて参加してもらいたいとは思っています。その方は沖縄の方なんですけど黒沢健一さんの記事を僕が書いていたことを知って、声をかけてくださったそうです。面白いもんですね。

 

 

少し脱線したので、話を戻します。

 

2020年も最終的にはマガジンを1冊発行し、2作品をリリースした。リアルイベントは主催イベントが3回、お手伝いイベントが2回の合計5回。感染対策をしながらレコーディングやマスタリングといった「音楽制作」もやったし、パブリシストとしては新たに4組のサポートをした。つまり数は減ったけど、2019年までと大きく変わることなく、音楽活動をやることができたんだよね。緊急事態宣言が出たあとは動けなかったけど、10月以降はコロナ以前とほぼ同じだったと思う。精神的には色々あったけど。

 

 

もちろん、コロナは怖い。何かあったときのリスクは計り知れない。

でもそんなこと言ったら、音楽をやる上では正直何も始まらないとも思う。リスクを取るのも取らないのも、答えは人それぞれだ。でもカクバリズムさんやなりすレコードさんのような、知っているレーベルさんが音楽活動を続けていたから、それに勇気をもらったというのもあった。特にリアルのイベントについては、毎回ギリギリまで悩んではいたけど、ライブハウスが次々と閉店していって、本当に大変な状況になっているのを知っていたから、やれるならば、できる限りやりたかったということもあった。だから感染対策を行いながらできる限り音楽活動をやる、という選択をした。

 

ミオベルレコードは小規模なレーベルだけれども、それでも一応業界団体に加盟していることもあって、業界団体の給付金制度を利用することができたから、一部のアーティストにとっては多少なりともお役に立てた。こういう制度って普段は見逃しがちだけどいざという時に役立つし、情報交換ができることってすごくありがたい。

 

最近ライブハウスの店長と話すと決まってあるのが、いつまでお店があるかわかんないから、お店があるうちにイベントやってほしい、ということ。店長は冗談めいて話されるけども、今回ばかりは冗談ではすまないほどみんな切実だってのもわかってる。その中でもとあるライブハウスの店長が、その会社の社長からどうする?と聞かれて、スタッフを減らして自分が頑張ればまだ続けられると思うから、続けさせてほしいと嘆願して、なんとか今も続けている、といった話を聞いたときは目頭が熱くなった。

1.ポプシクリップ。の取組み

ポプシクリップ。マガジン第11号  / 2020.8.19
ポプシクリップ。マガジン第11号 / 2020.8.19

遅れに遅れて8月にポプシクリップ。マガジン第11号を発売しました。

前号から2年5カ月とかなり空いてしまいました・・・。この間もずっと取材をして記事を作り続けていたんですが、ほんと色々あって予定より1年遅れての刊行となりました。関係者の皆さま、本当にすみませんでした。

 

表紙はエディ・リーダー、フェアーグラウンドアトラクションの方で、初めて洋楽のアーティストが表紙を飾りました。色々と手探りの中、協力してくださったHさんには心からの感謝です。

 

次号については、どんな形にするかまだ検討中です。

少しくフォーマットとか方向性をもっと雑誌らしくしたいというか、今までのように拘りつつもちょっと変えたいということもあって、そのあたり早く企画をまとめたいですね。

2.ミオベルレコードの取組み


ミオベルレコードからは2月にコラボレーションEPとなる「Miobell Laβ EP」とHAPPY EVER AFTER×歌手常盤ゆうの1stシングル「Mistral/Sigh Sign」をリリースしました。前者はマキシシングルで、後者はデジタル配信でリリースしたのちに、イベント会場と通販でCDRも販売しました。

 

昨年お正月のときは年内に4,5作品リリースするつもりだったんだけど、コロナで売上が減り投資余力も落ちたから結果的には2作品位でよかったのかもしれない。予定ではもう1作品は絶対に出したいと思っていたんだけど、バンド側の制作が追いつかなかった。今年こそ出したいな。

 

「Miobell Laβ EP」はパッケージこそコロナの影響で販売が苦戦したけど、サブスクはわりと好調で。「Time Has Come」は昨年37カ国で聴かれていて、ミオベルのアーティストの単曲では一番海外に広まりました。特にペルーやアルゼンチンなどの中南米やフランスで聴かれていて。全英語詞の作品だから、日本での受けは正直よくないけど、最初から世界を意識して作っていただいた曲で、海外のプレイリスターにひたすらピッチ作業をしてましたよ(笑)。その甲斐あっての中南米ですけどね。

 

最近の音楽プロモーションの大きな流れは、TikTokでバズらせYouTubeやサブスクなどの再生回数を増やし、そこにさらにタイアップなどの話題を入れこんでいってファンベースを拡大するような手法が主流だけど、僕がお手伝いしている方々は、ネットプロモーションでのそういった活動がなかなか難しいから、自分たちなりのやり方を模索しています。

 

HAPPY EVER AFTER×歌手常盤ゆうは、初めてサブスク先行でリリースしました。それでリリイベやるから何か欲しいなと思って、自主制作のCDRという形でリリース。自主制作なんだけど、アートワークだけは印刷会社に頼んで刷ってもらったから、商業クオリティに近い仕上がりに。シンプルだけどわりといい感じにはできたと思っています。HAPPY EVER AFTERは、1月下旬にも新曲が出ますので、そちらもお楽しみに。

recording / 2020.3.15 @studio greenbird
recording / 2020.3.15 @studio greenbird

レコーディング、世の中を見ると宅録が増えた印象があるけど、ミオベルに関してはあまり変わっていない。宅録も使いつつ、やっぱりスタジオマジックが好きだし、メンバーが顔を合わせて作業することから生まれる化学反応って絶対あるからね。これはスタイルの問題でどっちがいいとか悪いとかでもない。今は宅録でファイルのやりとりでもできてしまうんだけど、あえて顔を合わせてやることで、生まれるものもあると思う。あと僕が個人的にスタジオが好きだからってのも大きいけどね。いい音が好きだし。

 

今年3月にレコーディングをしたときは、感染対策をしながらやりました。5月にもやったけど、そのときはさらにフェイスシールドをつけてやったのもいい思い出です。その後フェイスシールドはあまり予防効果がないというニュース記事が出たから使わなくなったけど、今でも飲食店などではマスク+フェイスシールドでやっているところもあるし、色々だね。

3.POPS Paradeの取組み

POPS Parade vol.28 / 2020.1.26 @KOENJI HIGH
POPS Parade vol.28 / 2020.1.26 @KOENJI HIGH
POPS Parade vol.29 / 2020.11.29 @mona records
POPS Parade vol.29 / 2020.11.29 @mona records
POPS Parade vol.30 / 2020.12.26 @mona records
POPS Parade vol.30 / 2020.12.26 @mona records
POPS Parade vol.30 / 2020.12.26 @mona records
POPS Parade vol.30 / 2020.12.26 @mona records

主催イベントPOPS Paradeは3回やりました。

コロナ前は1回、コロナ後は11月と12月の2回。

 

コロナ前との違いは政府の方針を踏まえて感染対策をしながらやっていることと、あと一番大変だったことは、お客さんの人数が少なくてもライブを行って利益を出してアーティストに還元するという収支構造を建てつけられるよう工夫をしたこと。実はもともと8月にイベントをやるつもりでいたんだけど、結果できなかったんだ。

 

理由は収支の問題で。

コロナ対策の一環でライブハウスでは通常キャパの50%以内という政府のお触れが出ました。それで試算し直したら会場費用はギリギリ払えるけど、出演者へのギャラが払えないことがわかったんだよね。アーティストの中にはこの環境下だとライブができるだけでも嬉しいからギャラはなくてもいいと言ってくれる人達もいる。でもライブをするにはリハのお金もかかるし、サポートミュージシャンへのギャラも必要だし、色々な経費も発生するからね。それに甘えていては主催者としては失格だと思ったし。もちろん色々な交渉や調整もしたんだけど、どうしても建てつけることができなかったから、8月は見送らざるを得なかった。

 

反省を踏まえて11月12月のイベントは色々な工夫と調整で収支問題をクリアする見通しがついたから実施した。決して多くはないけれども、一定程度の黒字を確保し全出演者に最低限の謝礼も払うことができた。特に12月のイベントは出演者みんなから「ギャラが出るとは思わなかった」って言われたんだよね(笑)。いやいや、毎回お支払いしてるし、コロナだからって払わないのおかしいでしょ?とね。黒字が確保できた理由を簡単に説明して受け取っていただきました。もちろん僕も赤字じゃないです、はい。でも出演者の気持ちはすごく嬉しかったです。

 

この2回のイベント、2回連続収支も含めて建てつけられたことは、とても有意義なことだった。コロナ下でもやり方工夫したら何とかなることがわかったというのは収穫でした。だから2021年も積極的にPOPS Paradeはやっていこうと思っています。まあまだ何も考えていないから、次回は春以降になるとは思うし、スタンディングのイベントはできないけどね。

 

それと12月のイベントでは初めて「有観客+配信」という組み合わせでやれたこともいい経験になった。ライブ感を重視したくてアーカイブは残さなかったけど、それでもコロナで来れない人が配信で観てくれたので、それは嬉しかったな。モナレコードさんでは4つのカメラを使ってライブを配信してくれました。あとで配信映像を観たんだけど、音も思ってた以上によかったし、何よりステージがクローズアップで観られるのはリスナーからしたらたまらないと思う・・・これからも配信やっていきたいなとは思った。

 

配信を行うにあたっては、事前にJASRACに電話してあれこれ教えてもらいながら、権利関係の確認やら何やらをやっていました。こういうときJASRACってすごく丁寧に教えてくれるんですよ。あとJASRACは著作権の勉強のため、以前直接話を聴きにいったことがあるんですよ。それでまあ話もしやすかったというのもあって。まあ・・・突然請求書を送ってきたりするけどさ(笑)。それとPOPS Paradeはこの12月のイベントでちょうど30回目だったんだけど、節目のイベントで新しい試みができたことや、何よりMCで杉本さんや美音子さんがお祝いコメントをくださって、忘れられない一日になりました。

 

 

コロナ前に行ったSwinging Popsicleと共催のPOPS Paradeも、とても感慨深かった。これは言うまでもないけどね。ここ数年何度か一緒にイベントをやらせてもらっているけれど、毎回彼らのライブハウスでのワンマンを楽しみにしている人達がたくさんいてね。たくさんのお客さんが来てくれるし、メンバーもテンション爆上がりだし、そして終演後のサイン会もいつも以上に長蛇の列ができたし、あーやってよかったなーと。ポプシクルのファンの場合はカフェライブのときとライブハウスの時で少しファン層が変わるというか、ライブハウス好きの方が結構いるんだよね。やっぱこういうの経験するとライブ最高!ってなるわけで。いつかまたやりたいなー。

4.音楽パブリシストの取組み

昨年はミオベルレコード以外では4組のミュージシャンをサポートさせていただきました。

バンド2組、ソロ2組。ハードロック、シューゲイザーロック、ジャジーなポップス、クラシックとジャンルも多岐に渡っていたのだけど、特にサポートで力を入れたのはサブスク周りとPRでした。

 

パッケージもサブスクも結局リリースしただけでは全く聴かれないから、PRが肝になってくるんですよね。それで無名のインディーズだと大半のバンドはリリースしても1,000回未満、1曲あたり数十回なんてのもザラなんですけど、僕がお手伝いすることで、うまくいけば数千回から数万回にまでは伸ばすことができたから、多少はお役に立てたとは思います。ふと気づいたのだけど、アーティストが配信プロモーションをやるのって多くても年に1、2回だと思うんだけど、僕は色々な方をお手伝いしているから、年に何回もPDCAをまわすんですね。だから以前の失敗がすぐ次に活かせるし、成功事例をアーティストにお伝えしてやってみることもできるから、それがいいのかな、とは思います。アーティストによって音楽の種類もファンの傾向も違うから単純な横展開はできないし、結局サポートする僕以上にアーティスト側の取組み如何によって変わるから、何とも言えないところもあるのですけどね・・・。

 

あと、コロナになってから、あるイベントでスタッフとしてお手伝いに行ったんだけど、僕の場合は一人で物販からスチールの撮影から記録動画の撮影まで、(腕前はともかく)一人で何役もこなせるので、コロナで人数制限をする場合、スタッフも最少人数にしなきゃいけないから、そういう現場では重宝されたみたいで、現場でのお役立ちができたことはすごく嬉しかったです。

 

これって今の流行り・・・でもないんですけど、大手レーベルやレコード会社から離れて、現在のインディーズの最新形態、つまりアーティスト以外にスタッフ1,2名の少人数でやっていくDIYスタイルに通じるところがあって。ブログ書きながらふと10年近く前に牧村さんと津田さんが書かれた著書にも書いてあるミドルマンとしての形態がまさにコロナ下では求められるのは、不思議なものだと思ったり。

5.2021年について

ポプシクリップ。としては、今年も1冊はマガジンを出したいなと思っています。ただ、これまでと少し内容を変えたいなとも思っていて、その企画がまとまるかどうか、かな。フォーマットもちょっと悩んではいて。今までは右開きの縦書きだったんですけど、左開きの横書きの方がいいのかな、とかとか。もともと月刊角川とかMUSIC MAGAZINEが好きだったこともあって、縦書きで始めたんです。あと、縦書きの方がなんとなく専門誌っぽい感じもあってかっこいいかなって。ただ、MUSICAやPMCなど、最近は横書きの雑誌も多いし、横書きの方が読みやすいしね。でもそうなるとスタイルとかデザインも組み直す必要あるし、どうしようかなあ・・・てところ。内容もインタビュー中心ですが、もう少しディスクレビューとかコラムを増やしたいと思っているし・・・。

 

ミオベルレコードは今年も2,3作品はリリース予定です。各バンドの状況については、Flow The Girlはメンバーが地方に住んでいたり、育児が忙しくて今はバンド活動をお休みしています。コントラリーパレードも昨年お子さんが生まれて当面リリースが難しいけど、田中さんが落ち着いたら、ライブやリリースをやれたらいいですね。Alma-Grafeは途中までレコーディングをしていたけど、その後曲作りが思うように進んでいない状況、いつかまとまったらいいなと思ってますけどね。同じ美音子さんのバンドのGrenfelleは、昨年は一年中曲作りをやっていました。少しずつ形になってきているので、今年はどこかでお披露目できるかもしれませんね。Three Berry Icecreamはコロナの間に曲作りをしていて、たくさん曲ができあがってきていますので、今年は新譜のリリースができそうかな。杉本さんは昨年ウクレレに注力されていたので、新曲の制作はあまり進んでいないのですがそろそろ出したいところ。歌手常盤ゆうはHAPPY EVER AFTERとのコラボレーションで、先月リリース、今月含めて何曲か配信リリースが既に決まっています。パッケージのアルバムも出せたらいいなという感じで新曲を制作中。とまあこんな感じでしょうか。他にもいくつか考えていることはあるけれども、予算も限られているし、毎年考えても結局その通りにならないので、流れるままにやっていくと思います。プロモーション面では、サブスク強化はもちろんなんだけど、TikTokやYouTubeなどを全然使えていないので、そちらをもう少し強化したいですね。ただものすごい稼働工数がかかるので、ちょっと悩んでいるところでもありますけど。

 

POPS Paradeは、コロナもあるので、当面は座席スタイルの小規模のイベントを何回かやれたらと考えています。スタンディングライブはちょっと難しそうだけど、配信組み合わせて人数限定で一度トライしてみるのはありだとは思っています。

 

音楽パブリシストとしては、今年もいくつかのバンドのお手伝いをする予定ですが、やはりサブスク中心としたプロモーションをより深めていきたいと考えています。

 

それとL⇔Rがデビューして今年は30周年なんですよね、確か。

何かやりたいですよね・・・。

 

まあ、とにかく「音楽を作ることと広めることを止めない」よう、少しでもミュージシャンのお役に立てる場を作っていきたい、ということで、今年もよろしくお願いします。