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川本真琴 with ゴロニャンず『ミュージック・ピンク』発売記念インタヴュー

作品になったらとても愛くるしいものになりました。

──また本作品がご自身初のアナログ盤だと伺いました。今回アナログ盤でリリースされたのは何故ですか?

 

川本 「ゴロニャンずの初音源がアナログって最高だなって思って」


 

──出来上がったレコードの音を聴いたときはいかがでした?

 

川本 「作品になったらとても愛くるしいものになりました。制作の過程も面白かったんです。(レコードの)カッティングという作業で音が変わるんだなって。あと…やっぱり泣きましたね。作品ができて初めて聴いたときは泣くんですよ」


 

──レコードに関する思い出やエピソードがありましたら教えてください。

 

川本 「昔、好きな人に“レコードとか結構持っているからあげる~”とか調子のいいこと言って、中古レコード屋さんでビートルズのアナログ盤をわざわざ買ってきてあげたことがあります。かっこわるいです~」


 

──実は僕も昔似たようなことをしたことがあったので(笑)、気持ちわかります。ところでジャケットの似顔絵イラストが、メンバーの特長をよく捉えていて可愛いらしいなと。特に上野さんと澤部さんはそっくりです(笑)。

 

川本 「ジャケットのコンセプトについては聞いていないんですけど、似顔絵でっていうのは最初から決まっていました。これジャケ買いしたくなりません? 友達に、すごくよく川本を捉えているって言われます」

ターンテーブル上のミュージック・ピンク
ターンテーブル上のミュージック・ピンク

もし気を使った作品を作ったら、きっと嘘くさいものになる。

──ソロ名義、withゴロニャンずと並行して活動されて数ヶ月たちますが、ご自身の中での使い分けや違い、バランスはどのように考えていらっしゃいますか?

 

川本 「使い分けられなかったですね! 分けるって考えてもなかったんですが、分ける必要あるかもと思いました。バランスはめちゃめちゃのままでした。例えると和洋折衷ぜんぶ同じ鍋で作ってました(汗)。分けたほうがいいです」

 

 

──今回の「ミュージック・ピンク」もそうなんですけど、川本さんの歌を聴いていると、ご自身のために歌われているのだろうなと思うことが多々あるんですね。僕は男だから女心の機微や心情については想像することしかできないのですが、それでも歌詞を読んでいると、実際にありそうだなとリアリティを感じることが多くて。夏にリリースされたリ・マスター盤についていたエッセイを読んでから、ますます腑に落ちるようになったんですよ。ご自身のために歌われていることが、多くのリスナーの心を捉えているのは何故だと思います?

 

川本 「そう言っていただけると嬉しいです。私のジレンマで、“昔のイメージや、都合のよい存在として扱われているんじゃないかな?”と思うことがあって。見たくないところは見ないようにされてるのかなって。自分の歌詞も曲もプライベートから滲み出てるものだと思うので、恋愛の曲が多いですし、それを男の方に聞かせるってのがどうなんだろうと思うこともあります。でも、もし気を使った作品を作ったら、きっと嘘くさいものになるだろうし、そんな嘘が本当の意味で“誰かにとって必要かな?”と思うんです。変なフラストレーションを与えてしまう気がします。私、とても好きな男のアーティストさんがいるんですが、女の子のファンがすごくすごく多いのに、自分の恋愛のことをリアルに歌っているんですよ。(その人にとって)自分のためだけの歌なんですよ。私はその方の恋愛事情を歌でしか知ることができないけど、その恋愛がうまくいくといいなって思ってますし、また、男の人は女の人のことをどういう風に思ってくれてるのか、とか発見することもありました。その方の歌詞を見て、歌詞って面白いなって思えるし、私もやってみたいって思いました。自分の曲を聴いていただいて、共感していただける部分があったら、本当に嬉しいことです」

            



 

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