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第2回石田ショーキチ presents デビュー20周年特別企画 “FURTHER ALONG 20th anniversary TALK”!!

7曲目「THE ANSWER」~アンサー


石田 「このサウンドはどこの国の誰もやってないっていう感じがしてた」

藤井 「石田と車谷が「これだよ!!」っていう感じでガッツポーズしてて」

「THE ANSWER」試聴!
「THE ANSWER」試聴!

あず 「「THE ANSWER」は、まわりの曲が60~70年代の要素がたっぷりな中で、90年代の色合いが強いですが」

 

石田 「プライマル・スクリームっぽい感じですね。藤井さんの大仕事です。一番大きな修正箇所は、耳のいい人はもしかしたら気づいた人いるかもしれないですけど、この曲のAメロ、車谷くんが僕の作ったメロディを間違えて歌っていたんですよね。オリジナルのヴォーカルを聴いてみると。これですね」

 

‘‘見つけ出す時間はあるのー♪”(オリジナル盤)

 

石田 「これがオリジナルなんですよ。で、これを音程を修正して直しちゃったんですけど」

 

‘‘見つけ出す時間はあるのー♪”(リ・ミックス盤)

 

石田 「わからない人にはわからないかもしれないけど、これが正しい旋律なんですね。途中の旋律が、半音ずつ違ってるんです。これを当時、僕は作った時に、気づかずにスルーしてたんですね。20年目にこれの仇を討ったという(笑)」

 

あず 「へえ!」

 

石田 「というのと、この曲だけはスネアとキックを足しちゃったんですね。それで、この曲は打ち込みの音を足すにあたって、テンポの割り出しがすごく大変で。もともとこれ、デジタルディレイのAMSに入ってたサンプリング機能でサンプルしてループしたんです。だから、もともとテンポカウントができていなかったんです。それが、トラックシートというレコーディング資料に、テンポ101ってアバウトに書いてあったから、101で音を足そうとしたら、ぜんぜんあわなかったんです。で、このとき出てきたテンポが結局、「100.9816」だったんですよ!で、この100.9816を割り出すのに、すごく時間がかかって!それが割り出せて、はじめてキックとスネアが足せたんです。何か演奏を足したっていうのは、この曲だけですね。無くなったギター・ソロを弾くとかはしょうがないですけど、やり直すのは禁止としていたので。ただ、プログラミングに関しては、プロデュースの範疇なのでやってもいいだろうと思って」

 

藤井 「確かに、ドラムとベース、すごくよくなってるよね。すごく踊りやすい」

 

石田  「あともう一個あるのが、この曲と「I DON’T BELIEVE」もそうなんですけど、ピアノがYAMAHAのSY77っていうシンセサイザーのピアノの音を使っていて、どちらの曲も当時よりも音を、パキっとさせているんですよね。「THE ANSWER」なんて、はじめのピアノの出だしの音が勝負だと思ったから、けっこうガツンとなっているので。そこがオリジナル盤と、ピアノのパンチ力が違ってますね」

 

黒須 「確かにイントロの違いが印象的ですね。シンセリードの音が前面に出て、そのかわりバッキングのピアノの音が、ひとつひとつの音がくっきりしつつも後ろに下がったような印象があって。バランスがすごくよくなったというか。今回のリ・ミックス・アルバム全体の基本的な考え方として、わかりやすく、聴きやすく、入りやすく、リスナーにより添った音作りをしたかったんじゃないかな、と。そういうことをすごく感じました」

 

佐々木 「当時のプログラミングっていうのはどういう環境だったんですか? Macだったんですか?」

 

藤井 「すでにMacだったよね。僕はビジョンっていうソフトで。この曲は途中でブラス=ラッパが出てくるところがかっこいいんだけど、それは石田と車谷のデモテープに入ってたんですよ。仮でシンセで弾いたのが。それを生でやろうよっていって、確か代々木のスタジオでやったんだけど。今サザンとか吹いている、山本拓夫くんっていうサックスを中心とした三人のブラスの人に吹いてもらったんだけど、俺は「まあ、こんなもんかな」と思って振り向いたら、もう鳴った瞬間に、後ろで石田と車谷が”これだよ!!”っていう感じでガッツポーズしていて。それはすごく嬉しかったな」

 

石田 「管楽器の音を生々しくするというのも、今回のリ・ミックスでこだわったところです。あと、いちばん効いてるのは、SFXサウンドですよね? しゅわーとか、ぴこぴこぴことか。あれを藤井さんが入れてくれたのが! 最初は僕は、ピアノとリズムループの打ち込みしか作ってなかったので。あれで藤井さんが足してくれたから。おお、これがテクノか! と」

 

 

藤井 「まあ、得意技だからね(笑)。そこに生のブラスが入って、あ、これだ、って、僕も思ったね」

 

石田 「これはもう、このサウンドはどこの国の誰もやってないっていう感じがして」

 

藤井 「今思うと、このまま石田と俺でトラックメーカーのチームを作ってればよかったんだよな(笑)」

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