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細い糸を辿って来てくれた人に“盛り上がっていくぞ”みたいな気持ちなんですよ。

──長年活動されてきましたが今後の目指す姿などはありますか？

高橋　「自分のライヴに来てくれる人ってずっと長く来てくれている人だけじゃなくて、20代前半でバンドやっていて高橋さんのコピーしてます！っていう人もちらほらいて・・・。20代の人達にも自分が今やっていることを聴いてもらいたいし・・・。結構今の20代の人よりバカだと思うんですよね（笑）。“あいつバカだなあ”みたいなものって面白いと思うんですよ。試聴してから買うとか、家電製品でもネットで吟味してからじゃないと買わないとか・・・。俺とかとりあえず買って“あ、間違っちゃった（笑）”みたいな、“もっと安くていいのあった（笑）”みたいなことを延々繰り返しているから、そういうやつの面白さってあると思うんですよね（笑）。それをずっとやり続けるのも結構大事かなと思っているんですよ」

──バランス感覚の良さを目指してはいないんですね（笑）

高橋　「それを面白がって見てもらえたらいいわけだから・・・意識的にその部分を表現してもいい部分かなと思うんですよね。例えばＭＣないとかね（笑）。そういうのもＭＣないということが、ここでこうして話せるネタになるじゃないですか？ そういうのをはっきりと打ち出していくっていうのが大事だなあと思うんですけどね。特に自分がやっていることなんて抽象的なことが多いから、どんな感じでやっているかというのは、はっきりさせておくというかね。ライヴで毎回決まったように細いスラックスにダーク系のシャツを着ているのもすごく意識的にやっていて、それは“あの人だったらあのイメージ”というものをつけるのは見ている人にとっても安心するし、大事なことだなと思うんですよね。アルバム・ジャケットではスーツなんだけど、ライヴ行ったらボーダーだったみたいな（笑）・・・以前は混乱があったと思うんだけどそこは一致させるというか、普段はどんな人間であろうとライヴのときはビシっとソリッドな感じでやるぞってね。俺の音楽まで辿り着いてくれた人って相当音楽好きで熱心な人だと思うんだけど、そういう人すら混乱させていた部分があったから（笑）、そこは混乱させないでね。せっかく細い糸を辿ってくれた人に向かって“俺、いいっすから”みたいな態度じゃなくて“盛り上がっていくぞ”みたいな気持ちなんですよね」

──その盛り上がっていく感じというお話を聞いて今後の活動がますます楽しみになりました。本日はありがとうございました。

高橋徹也さんからファンの方へのメッセージをいただきました！

＜編集部より＞

今回の特集掲載にあたり、高橋さんからメッセージをいただいたので、ご紹介いたします。

ライヴ・ツアーを予定されているそうなので、お近くの方は是非足を運んでみてくださいね。

高橋徹也です。

今回、掲載いただいたインタビューが行われたのは、今から約半年くらい前のことでしょうか。

改めてインタビューを読んでみると、たかだか半年前のことなのに自分がこんなことを言っていたのかと、ちょっと恥ずかしいところもありました。その時はアルバムの完成と発売に向けて緊張と不安が入り混じった状態で、普段よりもテンションが高かった気がします。

そして現在。今まさに『大統領夫人と棺ツアー』と銘打ったライブで各都市をまわるところです。半年前のぎこちないテンションもずいぶん収まり、とてもナチュラルな気持ちで音楽に向き合えていると思います。

今、自分に言えることはたったひとつ。一人でも多くの方にライブを観て欲しい、そしてアルバムを聴いて欲しい。本当にそれ以外、何も望むことはありません。

こうして特集を組んでいただいた編集の皆さん、最後までお付き合いいただいた皆さんに、改めて感謝いたします。

ありがとう！

2013年10月5日

高橋徹也

＜作品情報＞

CDはライヴ会場のほか、下北沢mona records の通信販売などでも購入することができます。

>>>下北沢mona records

＜ライヴ情報＞

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