MEET MUSIC

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MUSICIANS MESSAGE 2014

MEET MUSIC Swinging Popsicle

illustrator Mari Shimizu


waffles

-Vol.30- waffles 

 

  10年間の音楽活動の中で、影響を受けたCD10枚

 

   祝10周年!長いようで短い音楽活動の中でメンバーが影響を受けた作品。

     

(2012年06月30日)


ハックルベリー・フィン 山口剛幸

-Vol.29- 山口剛幸(ハックルベリー・フィン) 

 

  鍵盤奏者3枚

 

   ベテランベーシストが選ぶオススメの名盤。

     

(2012年05月30日)


サトウヨシヤ

 

-Vol.28- サトウヨシヤ 

 

  「あ〜こんなポップなのオレもやりてぇなぁ、出来ねぇけど、、、」なポップス

 

   実際に今でも聴くと胸がトキメキ、思わず口ずさんでしまう音楽。

     

(2012年03月16日)


Salon Music

 

-Vol.27- 竹中仁見・吉田 仁(Salon Music) 

 

  わが道を行くヒッピー男子 

 

   デビュー30周年を迎え、長年にわたりシーンを支えてきたメンバーが選ぶ名盤。

     

(2012年02月20日)


中嶋奈津美 Contrary Parade

 

-Vol.26- 中嶋奈津美(Contrary Parade) 

 

  つづく日常 

 

   なんだかちょっと幸せだと思える大好きな音楽たち。

     

(2012年02月05日)


杉本清隆 orangenoise shortcut

-Vol.25- 杉本清隆(orangenoise shortcut) 

 

  新しいけどノスタルジーを感じる音楽 

 

   自分の音楽のルーツを感じることができる最近の名盤。

     

(2012年01月22日)



サクマツトム ハックルベリー・フィン

 

-Vol.24- サクマツトム(ハックルベリー・フィン) 

 

 ROOTS

 

   名盤には衝撃的なものもあれば、じわじわくるものもある。

     

(2011年12月25日)



黒沢秀樹 MEET MUSIC

-Vol.23- 黒沢秀樹(uncle-jam/HOW/L⇔R) 

 

 一枚だけの、珍玉のアルバム

 

   名盤との出会いは、人との出会い。20周年を迎えたギタリストが選ぶ名盤!

     

(2011年12月22日)



田中麻友 Contrary Parade MEET MUSIC

 

-Vol.22- 田中麻友(Contrary Parade) 

 

 メロディー至上主義!

 

   日常をキラっとさせるギターポップバンドが選ぶ、グッドメロディーにグッとくる名盤。

     

(2011年12月07日)



Flow The Girl 佐久間梓美

-Vol.21- 佐久間梓美(Flow The Girl) 

 

 今までもそしてこれからも飽きのこない極上ポップス。

 

   デモCDが即日完売!新進気鋭ポップスバンドの教科書的な作品たち。

     

(2011年11月26日)



山口幸彦 ハックルベリーフィン

-Vol.20- 山口幸彦(ハックルベリー・フィン/DQS) 

 

 自分を解放するとき

 

   山場を過ぎたときに聴きたくなるアルバム3選。

     

(2011年10月30日)



HARISS 高橋浩司

-Vol.19- 高橋浩司(HARISS/DQS) 

 

 ジャケ買い上等!

 

   熱血ドラマーが選んだ買ってから20年以上も愛している12インチの名盤!

     

(2011年09月06日)



溝渕ケンイチロウ Qube カスタネッツ KGSS DQS

-Vol.18- 溝渕ケンイチロウ

(ザ・カスタネッツ/Qube/DQS/KGSS ON THE PEAKS) 

 

  その先にある美しさ

 

   ここではないどこかへ、新しい景色を見せてくれる自由な音楽たち。

     

(2011年08月14日)



thinking TKO new music corporation

-Vol.17- thinKing(TKO new music corporation) 

 

  フリッパーズ~渋谷系・ネオアコ・ソフトロック

 

   フリッパーズに影響を受けて、レーベルを立ち上げたオーナーの名盤セレクション。

     

(2011年08月06日)



three berry icecream イケミズマユミ

-Vol.16- イケミズマユミ(Three Berry Icecream) 

 

  pop musicに国境は無い

 

   私の音楽人生を豊かに育んでくれた出会いの数々。

     

(2011年07月31日)



MEET MUSIC 雨宮弘哲

-Vol.15- 雨宮弘哲 

 

  記憶に語りかける音楽

 

   孤高のシンガーソングライターが選んだいつまでも聴いていたくなる音楽。

     

(2011年07月23日)



HARCO MEET MUSIC Vol.14

-Vol.14- HARCO 

 

  僕が好きなエレクトロミュージック3作

 

   TVやラジオCMなどでも活躍しているシンガーソングライターの原点回帰。

     

(2011年06月11日)



MEET MUSIC 黒沢健一

 

-Vol.13- 黒沢健一 (L⇔R/MOTORWORKS/curve509)

 

  音楽だけじゃ語れない3枚

 

   これから何かをしようとする人、何かに一歩踏みこもうとしている人たちへ向けて。

     

(2011年06月05日)



森野誠一 risette

 

-Vol.12- 森野誠一 (risette 

 

  ギターポップと呼ばれて…

 

   ものすごい情報量を持ったアーティスト達との出会い。

     

(2011年05月07日)



露谷麻衣 murmur Bertoia

 

-Vol.11- 露谷麻衣 (murmur/Bertoia 

 

  ひねくれポップにキュン

 

   ポリスばかり聴かされていた彼女が選んだルーツ・ミュージック!

     

(2011年05月01日)



山崎ゆかり/戸川由幸/窪田渡(空気公団)

-Vol.10- 山崎ゆかり/戸川由幸/窪田渡(空気公団 

 

  メロディと音色の魅力

 

   何度も聴いているのはなぜか?問いかけから導きだされた名盤たち。

     

(2011年04月23日)



balloon skirt

-Vol.9- balloon skirt 

 

  バルスカ的POP SONG

 

   ガーリーでメルヘンなギターポップを奏でる彼らの鉄板アルバム!

     

(2011年04月16日)



中村和美

 

-Vol.8- 中村和美(Guitar Pop Restaurant 

 

  キラキラ胸キュン青春ギターポップ

 

   リスナーだった彼をギターポップイベンターにさせた出会いの音楽。

     

(2011年04月10日)



-Vol.7- みきを/タク/SUE(three-weeks-old lovesick puppy)

 

  ”恋”をしたくなる音楽


   yes,mama OK? も認めた期待のポップスバンドのセレクションとは?

    

(2011年04月02日)



山田稔明 GOMES THE HITMAN

 

-Vol.6- 山田稔明(GOMES THE HITMAN 

 

 アメリカ音楽3選

 

  カラっとした空気感を欲するシンガーソングライターの意外な一面。

 

(2011年03月25日)


アイコ advantage Lucy

 

-Vol.5- アイコ(advantage Lucy 

 

 名曲は時を越える

 

  エヴァーグリーンな世界の裏側に流れるルーツアルバムとは?

   

(2011年03月19日)


humming palour kawaie

 

-Vol.4- kawaie(humming parlour) 

 

 可愛いだけじゃないギターポップ

 

  ギターポップとひとくちに言っても中身は色々。

 

(2011年03月05日)


Swinging Popsicle Caraway 嶋田

 

-Vol.3- 嶋田 修(Swinging Popsicle) 

 

 日曜大工をしているときに聴きたいアルバム

 

  作詞・作曲も多数手がける多才なギタリストが選んだ名盤!

 

(2011年02月26日)


Swinging Popsicle 藤島美音子

 

-Vol.2- 藤島美音子(Swinging Popsicle) 

 

 気持ちがほんわかしますポップ

 

  ファルセットが心地よい屈指のヴォーカリストの飼いアルバムとは?

 

(2011年02月19日)


Swinging Popsicle 平田博信

 

-Vol.1- 平田博信(Swinging Popsicle)

 

 90年代のFEMALE VOCAL

 

  トップバッターはおなじみ大人のギターポップバンドのベーシスト!


               (2011年02月09日)


ポプシクリップ。

-PREVIEW- 編集長


 私をギターポップに導いた美しいメロディー。

 

  コーナーのプレオープンを祝して。ポップスを愛する編集長より。

 

(2011年02月06日


 

 

──MEET MUSIC に寄せて──

 

 

 フリッパーズ・ギターが解散してから今年で20年。当時、私は田舎に住んでいてまだ小学生で、彼らとは何の縁もない普通の生活を送っていた。音楽なんてほとんど聴くこともなくて、週1回のミュージック・ステーションで流れていた音楽が全て。それでもたまの放課後には友達とカラオケには行きMr.Childrenやスピッツなどを歌っていた気がする。特に音楽雑誌を読むわけではなかったし、ライブハウスという存在さえ聞いたこともない。当然その裏で渋谷や下北沢中心に一大ムーブメントが起きていたなんて全く知らなかった。

 

上京して間もない90年代後半にさしかかった頃。当時知り合ったばかりの女の子からフリッパーズ・ギターなる存在を聞かされる・・・解散したバンドだけどすごくいいから・・・あとは坂道を転がり落ちるような勢いだった。多くのフォロワー同様に「Hello」のイントロを聞いた瞬間、背筋がゾクゾクした、胸がドキドキした。こんな素敵な音楽があるんだ・・・すさまじい衝撃を受けて、一気に音楽の世界へひきずりこまれていった。ギターポップという言葉を聞いたのもこの頃だった。おりしも時代は渋谷系と呼ばれた時代全盛期。新作が出たら発売日に買った。中古屋をめぐっては廃盤を一枚ずつを集めていった。入手が難しかった英国音楽(米国音楽)が手に入ったときは心が騒いだ。ソノシートが聴きたくて安価なレコードプレーヤーを買った。好きなミュージシャンができれば、彼らのルーツをたどる、そこでまた新しい音楽と出会う。彼らとの出会いは、そこからはじまる長い長い音楽旅行の出発点となり、また素敵な旅路へいざなってくれる道標でもあったように思う。

 

今になって音楽には流行り廃れがあるということを肌で知る。当時渋谷界隈、ギターポップ、ネオアコの音楽に夢中だった私は一生、その音楽を楽しんで聞いていけると思っていた。でも、多くの音楽カテゴリ同様それは違った。2000年代半ばくらいからかな?とても残念なことに自分が好きなこのジャンルはメディア等でもぱったり見なくなってしまった。同時に周囲でも聴いている友達が少しずつ減っていったように感じる。ブームは終わった・・・。当時10代20代で熱狂的だったファンも、今はあまり表に出てこなくなった。まわりを見渡すと生活環境も変わり会社では中堅になり、また家庭を持つ、育児に追われるなど音楽を聴いたりライブを見に行く環境から少しずつ遠ざかっていっているようだ。

 

しかしながら新しい動きも感じている。インターネットのおかげでそれまで入手が難しかった数少ない情報を誰もが手軽に得られるようになり、ソーシャルネットーワークにより点在していたファンがつながるようになり、そこから得られる高揚感や一体感などの見えない絆が何事にも代えがたいものになってきている。ファンの大多数を占める30代・40代はもちろんのこと、ライブに足を運ぶとどこで知ったのか、10代・20代の新しいファンもちらほら見かけるようになり、世代を超えてつながるようになってきた。大変喜ばしいことだと思う。

 

 

 

──MEET MUSIC──このコーナーではポップス、とりわけギターポップやネオアコ、そして渋谷・下北沢界隈中心に活動している方々をお招きして、オススメの名盤を紹介していただきます。ベテランから若手まで、ミュージシャン中心に音楽を愛する人達にご協力をお願いしたところ、多くの方に参加していただけることになりました。ゲストの方にはあえて自由に選んでもらっています。どんな音楽が飛び出してくるのか本当に楽しみでなりません。

 

今回の連載をきっかけに、一人でも多くのリスナー・ファンの皆様に数々の音楽に出会ってもらえたら、そして同時にギターポップシーンなどにも興味を持ってもらえたらこれ以上幸せなことはありません。執筆時では10組程度を予定していますが、好評であれば続けたいと思っています。感想やコメントなどもいただけたら嬉しいです。ご協力をいただいているゲストの皆様や関係者の方々、そして最初にこの企画のご相談をしたときに、いいんじゃない?と背中をおしてくれたSさんに心より御礼申し上げます。

 

 

                         取材・文/編集部

  2011年2月06日